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2011年 06月 12日

Canal Café 外濠とボート小屋の記憶

飯田橋駅前のマックが無くなりCanal Caféが増築されたとのうわさを聞き、ちょっと遠いいのだが、遅いランチに何年ぶりかで訪れてみる。その日は、初夏を思わせる陽気で水辺で涼みたいと思ったのもあるのだが。
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外堀の名残である水面牛込濠に面したレストラン+カフェ。元は1918年に東京に初めて造られた貸しボート場「東京水上倶楽部」がルーツのようです。ボート用の桟橋と小屋が増築され1996年に水上レストラン「Canal Cafe」としてオープン。公益性の高い水辺に民間の施設を新設することはほぼ不可能なのだが、昔の施設の延長線上で既得権を有効に利用した飲食施設なのでしょうか?
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いずれにしても、都市の共有財産である水辺を有効に活用し、営利事業ではあるが、不特定多数に公開しているスタンスは素晴らしいことと思います。先代から受継いだ資産の価値を認識し、ステキなカフェに仕立てて街に貢献している状況は、天王洲の倉庫を転用したTYハーバーさんとも共通するものがあると思いました。こんな広い施設をメンテナンスし運用していくのは余裕と高い教養が無いとなかなか出来ない商スタイルだなと感心します。この日は晴天だったこともあり次々と多国籍なマダム達が入店され、いろんな言語が聞こえてきます。在日外国人の間では有名なんでしょうかね。都市のオープンスペースの使い方は今でも圧倒的に欧米人の方が積極的な気がします。皆さん水辺のテラスが大好きですよね。それから平日だからかもしれないが女性が圧倒的に多い。

この水辺のレストランでは、飲食だけでなくボートを使った水上音楽祭などもやっていた。近所にあの法政大学の陣内秀信先生の研究室もあり、院生が中心となり、2009年まではsotobori canal wonder というボートを利用した水上音楽祭などの企画を立てていたようです。今は形を変えてsotobori canaleという組織で継続してるようですね。
このようにリサーチやドローイングなどの提案に留まらず、実際に水面を使って見せているところが素晴らしい。これからの時代は新たに都市開発することよりも、既存の空間を見直しどのようにポテンシャルを引きだし使い倒すかが問われてくるように思います。このような小さな水面利用の経験の積み重ねがユーザーである都市生活者に水辺のリアリティーを感じさせるのではないかと思います。

都心のど真ん中にいながら、適度な中央線の通過音以外は静かで涼しげなオアシス。癒されました。
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by canalscape | 2011-06-12 01:04 | 水辺のレストラン


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