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2008年 02月 03日

浅野ドックその後

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先週に引き続きコットンハーバー周辺について。
コットンハーバーボードウォークの向かいに、国土交通省の敷地がありその一角のドック跡の入り江にLOBを係留していることを先週紹介しました。さらにその奥に現在も稼動しているドックがあるので紹介します。このドックついこないだまで、コンクリート製浮き桟橋などをドライドックにして製作していました。海側に水門が見えます。ランドマークタワーの足元にあるドックほどの遺産価値はないのでしょうが、将来拡張されるであろうボードウォークとマンション街の足元にこんな施設がそのまま残っていると、結構遊べるのではと思います。ドライにすればアリーナ型コンサートホールやスタジアムに。海水を入れれば子供にも安全な水面に。いろんな遊び方やイベントが考えられます。豊洲のららぽーとみたいに水上バス乗場にするのも現実的にはいいのではないかと思いますが、もっとフレキシブルに使える水面にしたほうが場所の個性が出るかなと思います。もちろんクレーンも水門もそのまま残してほしいですね。

f0206739_18592798.jpg前回も書きましたが、このドック、浅野造船所が所有していたもの。京浜運河をプロデュースした浅野総一郎の創業した企業のようです。その後日本鋼管(現JFEスチール)となり、その後デベロッパーに売却され、コットンハーバーはドックを埋め立て建設されたようです。このような近代化遺産を部分的にでも残した形で街づくりをしたほうが絶対面白いと思いますがいかがでしょう。唯一この土地の歴史を刻んだ記念碑があるようです。
このドックも今年3月以降は売却されてしまうようですが、解体着工前に野外ライブやアートイベントなどやれないですかね。横浜トリエンナーレの裏企画としてこの場所で水面を使ったアートイベントなんかありえると思いますが。それから来年の開港150周年記念イベントとかね。陸からの交通の便は極めて悪いが、ぷかり桟橋や赤レンガなどから、舟運でお客さんを運べばあっという間に着きますし、非日常的なスペースに船という非日常的なアプローチをし、非日常な体験をするという企画、ベネチアビエンナーレみたいでいいと思いませんか?コットンハーバーの認知度も上がるし、一石二鳥だと思いますが。

f0206739_191889.jpgアムステルダムでは中央駅から船で15分ほどのところに、NDSM Wharfという閉鎖した造船所を改装し、アートヴィレッジを形成している事例があるようです。スペースの必要なアーティストたちが勝手に廃墟に住みだし、コミュニティーを作り始めたのがきっかけのようです。当然、不法占拠(スコッター)なのですが、何年か住み続けると、既得権が発生するようです。市が強制退去させることなく、今では立派なアートスポットとなっていると聞いています。対して日本の水際って、しっかり管理され、計画されたものしか新たに発生していませんよね。自然発生的なものは徹底的に排除しようとする力学。羽田の船溜り、LOBの係留問題なども同様の事情です。
水際の再開発、ボードウォークやオープンカフェなどはだいぶ出来てきましたが、個人のボートが自由に着けられる場所ってほとんど存在していないんです。海外ではボートで食事やイベントに出かけられる場所なんて、いくらでもあるんですけどね。東京湾では、各マリーナを除くと新山下のTYCOONと千葉の保田漁港、くらいでは?なんとも寂しい限りです。なんで個人のボートを着けてはいけないのでしょうか?なにも無料でとはいいません。この疑問今後も考えていきたいと思います。

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参考)ららぽーと豊洲前水上バス乗場。
IHI造船所ドック跡地を部分活用した事例。
三井不動産は芝浦アイランド、豊洲と船着き場を設置し、舟運活用による臨海都市の活性化を目論んでいるようだ。
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by canalscape | 2008-02-03 18:25 | テクノスケープ


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