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2008年 08月 09日

横利根閘門

横利根閘門_f0206739_1823734.jpg次に利根川を挟んだ向かいの横利根閘門
ここは、閘門を中心に公園化されており、日本離れした実に楽しい公園であった。
この閘門は今でも現役で稼働しており、ボートドライバーが水面から操作できるようになっている。この日も頻繁にプレジャーや業務船が通過しており、たいそうな稼働率であった。見ていて大変楽しい光景である。この赤レンガと鉄の素材感がたまりませんね。単なる近代化遺産になっていないところがいいですね。


横利根閘門_f0206739_18234522.jpg閘門上流側はこのような水面になっており、遡ると北浦や霞ヶ浦まで繋がっているようです。みんな木造ボートをチャーターして、優雅にへら鮒釣りを楽しんでいました。FRPのボートじゃないところが素晴らしい。これは意図的にやっているのかな?閘門周辺の公園ランドスケープも素朴で素晴らしく、こんなところでこのような素晴らしい景観に出会えるとは思いもしませんでした。周辺の住宅が水面すれすれに建っているのが気になります。治水が最近は完璧にコントロールされているのか?こんど、ボートをチャーターして水面から訪問したいものです。


横利根閘門_f0206739_180197.jpg前回の佐原旧市街も含めてこのあたりは、利根川を遡り、関宿あたりの運河を通過し江戸川~隅田川あたりの運河との舟運で栄えた町だそうです。舟運で江戸まで約10日かかったそうな。
そのうちBPAで利根川水系舟運ツアーなど企画してみたいですね。時間ないよな~。

# by canalscape | 2008-08-09 16:20 | 運河・河川
2008年 08月 09日

加藤洲十二橋めぐり

加藤洲十二橋めぐり_f0206739_18132742.jpg前回に続いて、横利根閘門から潮来対岸へ車で移動。北利根川を挟んで、北に潮来前川十二橋めぐりと南に加藤洲十二橋めぐりがある。筆者は加藤洲のほうで乗船。写真のような田園風景の中の、のどかな船溜りから出航。このボートサッパ船と言われているらしく、狭い水路でも航行可能なようにとても細長いプロポーションをしている。日本版ナローボートだ。おばあちゃん船頭が器用な舵裁きと地元言葉で素朴な水路案内をしてくれる


加藤洲十二橋めぐり_f0206739_18143333.jpgこちらは、サッパ船の舟小屋。かっこいー。わくわくしますねこの手の小屋。アヤメ園や優雅な太鼓橋などがある前川十二橋めぐりと比べ、こちらは裏路地のような狭い水路をめぐる渋いツアーである。前回の小江戸佐原舟めぐりと比べても全く違った性格の水路である。こんな近接した水域でこれだけ多様なバリエーションが用意されていることに驚いた。


加藤洲十二橋めぐり_f0206739_1815222.jpg出航から10分、のどかな田園水路を進んでゆくと、水路に沿った集落が現われた!この水路を左折した先の風景が楽しみだ。わくわく感最高潮である。なんともマニア心をそそる水路ではないか。


加藤洲十二橋めぐり_f0206739_18172513.jpgいよいよ集落内水路に突入した。これら木橋は道路からそれぞれの民家へ渡る私有橋なのだそうだ。水路に面してまるで露地に面するように門扉や階段、生垣が連なっている。主な交通手段が船であったことを想起させる集落構成だ。


加藤洲十二橋めぐり_f0206739_18181935.jpg右の写真、まるで駅のプラットホームだ。これは集落の中心で、かつては商店が軒を連ね、ここに水上マーケットが発生していたことを濃厚に物語っている。まったくすごい親水集落が残っているものだ。水路に面して安く土地が売られていた。ここでも相続と過疎化の問題は深刻なのだろう。
ここも越後妻有のアートトリエンナーレのようなイベントを仕掛け、ボートクルーズと組み合わせたら実に面白いと思うのだが。


加藤洲十二橋めぐり_f0206739_18191190.jpg最後は北利根川への出口の閘門。ここも各ボートが自由に航行可能。ヒューマンスケールな水路と閘門、見ていて飽きないです。
このクルーズツアー、マニアックで実に刺激的でした。

# by canalscape | 2008-08-09 15:30 | 運河・河川
2008年 08月 03日

大岡川・掘割川・磯子コース その1

大岡川・掘割川・磯子コース その1_f0206739_1150621.jpgあっという間に1か月が経ってしまった。最近は連日天気が良く、休みも取れているため、ネタ探しが進みオーバーフロー気味。書くネタは山とあるが、9月から開催予定の横浜キャナルクルーズに関連するものから優先に紹介する。
今回は、大岡川を遡り、黄金町桜桟橋経由、堀川、掘割川、磯子、本牧を廻るコースを発掘したので紹介したい。
このコース、前回3月のキャナルクルーズで開催した子安コースとは大きく性格が異なっている。超高層街の都市河川河口から始まり、旧青線地帯、高架下、テクノスケープ、コンテナヤード、巨大船などの多様なバリエーションを2時間で体験できるというお得なパッケージプラン。橋を通過するごとに新たな風景が展開される様はボートというモバイルならでは。


大岡川・掘割川・磯子コース その1_f0206739_11504433.jpgぷかり桟橋を出航し、まずは運河パークの鉄橋をくぐり大岡川河口のボードウォークで屋形船乗り場をチェック。次に橋をくぐると業務船船溜りが現れる。さらに進むと、野毛の商店街。水上ラウンジを係留したパーティースペースが見えてくる。それから日の出町を通過し、桜並木と共に黄金町桜桟橋が見えてくる。ここまで割とよく知られた大岡川である。は9月に水上タクシーが3日限定で運行されるらしい。この先はあまり知られていないのでは?この先を遡ると首都高速の高架下河川堀川との分岐点が現れる。


大岡川・掘割川・磯子コース その1_f0206739_11511467.jpgここにはヘドロが堆積し悪臭を放っていた。大潮干潮時はどんな小さなボートでもスタックするほど浅くなっている。こんな所でレガッタの練習艇に遭遇。なんとみんな女の子。こんな暴力的な景観で女子ボート部が練習とは・・・。まるで宮崎駿的風景だ。実はここまでの行程たくさんのカヌーイストを見かけた。
さて、この分岐点で堀川に入り、高架下水面の不思議な静けさを体験。筆者は結構好きなんです高架下水面。しばらく進むと磯子に抜ける運河、掘割側へ右折。これまた全く違った性質の運河が現れる。まっすぐ磯子へ。素晴らしいテクノスケープが待ってるよ。
クルーズ写真UPしてあるので見てください。次回へ続く。

# by canalscape | 2008-08-03 22:55 | 運河・河川
2008年 08月 03日

大岡川・掘割川・磯子コース その2

大岡川・掘割川・磯子コース その2_f0206739_11594394.jpgさていよい掘割川河口に到着だ、アイストップに巨大なタンクが見えてくる。橋によるフレーミング効果で実に象徴的に現れる。ここまで約1時間、後半戦は磯子テクノスケープだ。まずは右手に造船所、ちょうどバージ船の修理をしていました。
左手には新日本石油のコンビナート。期待を裏切らない工場風景。ちょうど巨大タンカーが出航するところでした。


大岡川・掘割川・磯子コース その2_f0206739_1204079.jpgここから本牧まで工場風景が続く。このあたり夜景が相当奇麗なのではないでしょうか。


大岡川・掘割川・磯子コース その2_f0206739_1225656.jpg本牧周辺はほとんどコンテナヤード。積層したコンテナとガントレー美しいですね。その他、巨大コンテナ船に山のようにコンテナを積んでいる風景なんかも見れますよ。コンテナファンにはたまらない光景がベイブリッジまで続く。この先は風が強いと結構きつい。
ベイブリッジをくぐって横浜港に入港するって、大邸宅の正面玄関からエントリーするような重厚さがあります。
こんな感じのコースです。日程検討中ですが9月から11月までの土曜か日曜開催予定で1クルーズ先着18名までですので、お早めに、contact usから申し込んでください。日程時間等相談に乗ります。料金は大人3000円で予定しています。中高、小人は応相談ください。

# by canalscape | 2008-08-03 01:07 | 運河・河川
2008年 07月 25日

黄金町桜桟橋

黄金町桜桟橋_f0206739_11405798.jpg先週、日の出町あたりに、桜桟橋という川の駅が出来ている聞いていたので見に行ってきた。思っていたよりちゃんと作られており、驚いたが、浮桟橋でないため、実際の船への乗降には不便かと思う。現在は、桜の時期を中心に地域イベントの時のみ解放されているようだ。
この桟橋を含む日ノ出町駅から黄金町駅までの高架下は現在、横浜の建築家達により、アートを中心にした地域交流施設が建設されている。
また、トリエンナーレ時期にはこの地域で黄金町バザールというアートイベントが開催されるという。この桟橋を使い、トリエンナーレ会場と水上タクシーで結ぶ企画も検討されているようだ。BPAとしてもこんな話があるのでは、だまって見てられない。早速下見に来た次第である。


黄金町桜桟橋_f0206739_11412728.jpg桟橋からさらに大岡川を遡り、黄金町まで足を延ばした。2年ほど前までこのあたりは、ちょんの間という違法特殊飲食店が軒を連ねていたいわゆる青線地帯だ。京急の高架下、川沿いという地理も向いていたのではないか。妙に雰囲気あるんだよね。残念ながら当時足を踏み入れたことなく、実際はどんな感じであったのか。戦後の様子は黒沢明の天国と地獄に描かれている。たしかこの映画を小学生のころTVで見たのだが、黄金町の描写は強く印象に残っている。
今は神奈川県警により根こそぎ摘発され、空き店舗のみ残っている状態。無人の状態はこれまた安全上問題あるため、横浜市主導で再開発が進められている。再開発といっても、まとめて大手デベロッパーに売り払い、立派な高層建築が出来上がるというものではなく既存店舗を転用しているのがすばらしいところ。もっとも土地の利権までは整理することは出来ないので、苦肉の策なのかもしれない。現代アートはこんな所で街づくりに貢献しているようだ。


黄金町桜桟橋_f0206739_11415327.jpgアートスペース以外にも今ではまだ数件だが、若い人達が入り込み、小さいが個性的な飲食店舗が集まりつつある。たまたま、路上LIVEをやっており、華やいだ空気につつまれていた。川沿いLIVE。いいですね。すごく絵になります。まだまだ空き店舗が多いが今後の発展が楽しみな地域だ。
BPAも2005年の3月にバンカート「食と現代美術」展企画でBankART NYKからE-BOATという10人乗りカヌーで川を遡り、日の出町で食材を調達し、NYKに戻り、護岸でパーティーを開催したことがある。BPAの初めてのARTイベント参加であった。大岡川とはそれ以来の付き合いである。その企画の下見で大岡川から磯子までボートで抜けたことがある。堀川、掘割川も含んだこの流域、実は相当面白いものが残っている。次回そのへんの紹介もしていきたい。

# by canalscape | 2008-07-25 20:37 | 舟運・桟橋