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2013年 12月 28日

2013年 年末のご挨拶

拝啓 

 2013年も残すところあとわずかとなりました。今日で仕事納めの方も多かったのではないでしょうか? 私は今日から休ませていただき年末にさくっと短めの水辺旅行に行ってきます。なのでちょっと早めの年末のご挨拶。年賀状は年明けてから作成かな。

ここ1年半ほど仕事の次に一番力を入れている水辺荘の活動も「光のプロムナード」を最後に無事今年のプログラムを終了いたしました。一年を振り返ると1月の自主企画「海から川俣展を観る」から絶え間なく水上活動を実施してきたことに驚きます、小さいながらも何か水辺でやっていれば人は集まってくるのだなという実感を持てた年となりました。これも通年横浜の水辺を楽しもうという参加の者の熱い想いがなければ、到底続かなかったものと思います。本当に感謝しております。

今年も私の関わっている水辺活動がメディアでも何度か取り上げていただきましたのでまとめてご紹介させていただき年末の挨拶とさせていただきます。
来年も、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
良いお年を!

敬具

■水辺荘紹介

ヨコハマ経済新聞 5月3日「横浜水辺マッププロジェクト」
 
・神奈川新聞 5月12日 大岡川水上ライブプロジェクト(添付)
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FM横浜 6月9日 高樹千佳子のGift from the earth  
 

・朝日新聞 8月1日朝刊 神奈川版(添付)
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ヨコハマ経済新聞 9月17日 水辺荘開設1年。広がる「水辺の楽しみ方」
 

えい出版社 横浜本 11月末日発売(添付)
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■Canal SUP Association 紹介
デイリーポータルZ 4月15日 「究極の手漕ぎで川から花見」

デイリーポータルZ 11月4日 「飯田橋」をくぐって秘密のトンネル潜入

■BOAT PEOPLE Association 紹介

RePUBLIC 「公共空間のリノベーション」
という馬場正尊さんの著書の水辺編でBPAの活動が紹介されています。
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by canalscape | 2013-12-28 01:05 | 報告・挨拶
2013年 12月 23日

船の上の映画会

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あっという間に年末です。なんと今年の新年の挨拶以来、丸一年このブログを更新していなかった事に気づきなんとか年末に一本くらい書こうと思い書いてますw。去年の9月に水辺荘を開設し、いろいろ書くことあったはずなのにSNSに写真などアップしてコメントのやり取りするとなんか書きたい欲望がなくなっちゃうのね。でもSNSってどんどん新しい記事に埋もれてっちゃうので、ほんとに記録しておきたい事はやはりブログにメモしておかないとなーと反省。貴重な水辺体験が本ブログ上は空白の1.5年となってしまいました。来年はブログへの記録をしっかりやっていきたいなと思いましたが、どうなることやら・・・。

さて、今年の水辺荘活動も一段落しクリスマス休暇をわりとのんびり楽しもうかと思っていた矢先、水辺仲間がとっても刺激的な水辺企画をかましてくれました。なんと艀の中で水辺の生活がテーマの映画鑑賞会をフィルムで行うというもの。水辺文化、船文化、映画好きにはたまらない企画。万難を排して一人参加した。言うまでもなく法整備や護岸管理が行き届いた都市の水辺では船の係留ってのは極めて困難。今回もいわゆる既得権のある水面でひっそりと仲間内のクチコミのみで開催。

この船の上の映画会、今回はじめての企画とのこと。「泥の河」という昭和31年朝鮮戦争特需に湧く大阪安治川の河口で港湾労働者向けの食堂を営む家族と、いつの間にか河向うに住みついた家船の住人との交流を描いた映画。公開は1981年、原作は宮本輝が1977年に発表したもの。ネット情報によると撮影は名古屋の中川運河で行われたらしい。撮影当時の中川運河はまだこんな昭和な風景がしっかり残っていたのだろうか?映画の内容についてはあえて書かないが、艀のごとく重く悲哀に満ちた映画であった。河スレスレに建つ貧しい食堂を営む家族とそれより貧しい母子家庭の川を介したつかの間の交流。陸上での安定した生活に憧れながらもいつしか水上での現実味のない生活から抜け出せなくなり、都市の水辺を点々と漂流する売春を生業とする船上生活者。ラストひっそりとポンポン船に曳航され去っていく家船の姿があまりにせつない。
なぜか黒沢明の「どですかでん」を思い出した。

この映画簡単には立ち入れない川のもつ異界性について随所で象徴的に描かれており見事な作品である。小栗康平初監督の作品らしいがこんな完成度の高い映画が処女作とはね。
水上学校の昭和史」という本に当時艀に家族ごと住み込む艀業者の生活がリアルに書かれているが、当たり前だがみんな陸での生活にあこがれていたようだ。水も電気も使えないばかりか、学校から帰ってきたら家ごといなくなってたりするんだからね。携帯電話もメールもない時代だからたまらんわな。当時はインフラに繋がっていることが何より価値のあった時代だったんだね。それが昨今の急激な情報インフラのモバイル化でノマドだのモバイルハウスなど、自立再生エネルギーシステムの小型化で船上生活は今や都市のオルタナティブスペースとしての価値が高まっている。しかし、物理的にはまったく問題ないのだが法規制としては全くNGな状況だ。港湾や河川管理者はいまだ係留船を撤去することに躍起になっている。津波や高潮などの自然環境の厳しい日本では水辺の安全管理という側面からは船に住もうなどとんでもないことなのだ。世界を見渡すと船上生活者は大きく3タイプ存在する。発展途上国では難民や陸上で家を借りる権利を持てない最下層の人々による不法占拠。それと漁業や船事業に携わる人々の既得権利用。先進国ではあえて水上ライフを選択した裕福層。水上スペースのマーケットが合法的に成立しているのだ。
あらゆる都市インフラが整備されている首都圏でこれら船上でのイベントが仲間内での秘密のパーティーを提供する以上の価値とは何かと聞かれれば僕は船の係留による水面利用の可能性を具体的に提示する機会であると思うのだが、合法化にはまだまだ先は長そうだ。逆に管理が行き届きお膳立てされた水辺のスペースではこれほどの盛り上がりは出せないだろう。パブリックスペースの在り方について議論する場としては実に象徴的な場である。水辺の文化的活動はおそらくこのようなグレーゾーン(黒?)がもっとも向いている、クリーンな場では育たないような気がしてならない。根拠は無いが・・・。

余談だが、川の対岸映画といえば1999年公開の中国映画に「沈む街」という映画がある。長江の三峡ダム建設に伴い沈む見捨てられた街の船舶信号員と対岸のホテル従業員の女の話。淡々とした映像とシナリオだが急激な経済成長の中、崩れゆくモラルとスレスレに保つ人間的感情が強烈な印象のある映画だった。もちろん中国国内では未公開である。水辺関連の映画だけを企画というのも楽しいだろうな。またひっそりと開催してもらいたい。
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by canalscape | 2013-12-23 12:49 | 書籍・映画・イベント