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2010年 07月 19日

CYCLE×CANAL TOUR 100711

先日の「東京静脈クルーズ」に続き、今日は東京大学羽藤研究室が中心になったモビリティーデザインヨコハマによる東横線高架跡地利用のリサーチWSの運河周りのナビゲートを承った。YCCの杉崎さんからお声掛けいただき参加した次第。
今日もなんとか天気は持っているがかなり怪しい。すぐにでも降ってきそう。
朝一に選挙に行き、9:30に石川町に集合。近くの公営?レンタサイクルで電動機付自転車を借りぷかりさん橋へ。電動自転車って初めて乗ったが、とても新しい感触の乗り物。基本自力でペダルを漕ぐのだが、後ろから誰かに押されてるような軽さ。その気になるとどんどん加速する。不思議だ。
 自転車は横浜美術館に駐輪し、ぷかりさん橋へ。手配しておいた、いつもの船に乗り込み一路横浜そごう前運河へ。そこから、日産本社前の帷子川(かたびらがわ)に入り国道1号線の下をくぐり、根岸線、旧東横線高架までリサーチに行く予定であった。地図参照

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その日は大潮の干潮であったため、橋の下のクリアランスは十分あり航行可能と思われたが、船会社がどうしても行けないと言ってきた。この先の運河は業務船もほとんど航行しておらず、浚渫がされていないため川底がどうなっているか不明であるとのこと。たとえ潮が上げていてもこの先は勘弁してほしいとのことであった。(向こう側の運河を航行している工事用船舶は、向こう側専用でこちらと行き来していないとのこと)
覗き込むとなんともそそる高架下水路が続いている、ほんの僅かな距離なのに、残念だ。座礁すると大変な損害となるため、あきらめて子安方面へ。こんな都市の真ん中に、未知のエリアがあることが意外だ。これだから水辺は面白い。
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このポートサイド地区だが、デザインされたポートサイドの公園より、対岸が魅力的だ。対岸は貨物引き込み線跡地や市場などがあり、歴史と都市インフラの荒々しさが備わっている。なかなか、廃墟チックな橋脚や石積み護岸など味わい深いランドスケープである。なんとかこのような断片を残しつつ犬島的再開発をしてもらいたいものである。
しかし悔しいな、以前より横浜駅西口のVIVRE前の運河まで行ってみたいと思っていたので、とても残念だ。あの雑踏の中の運河から水上バスが出ているととても運河が生きてくると思うのだが。
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あとはE-BOATでも出すしか手が無いな。しかし、どこから出せばいいのだ?ベイクオーターの水上バス桟橋から出させてもらえればベストなのだが無理だろうな。他には市場前の護岸を使わせてもらえればいいのだが、聞くとほぼNGだろう。首都圏の水辺でいざ船着けよう、ボートを降ろそうとすると、本当に場所が限定されていることに愕然とする。何度も書いているが景観的には開けているが、水面に降りようとするとがちがちに管理されていることに気づく。これは再開発されても例外を除き事情は変わらない場合が多い。

さて、気分を変えていつもの東神奈川の三井倉庫、日本製粉サイロ前の古い運河を航行。高島線の廃線鉄橋などもまだ残っている。一同驚きの歓声。意外とみんな知らないんだよな。廃墟の向こう側に、タワーマンション群が見えるのが近未来的。

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次に、子安浜の首都高高架下の運河を航行、子安の親水集落にどよめきが起る。

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何度見てもすごいよな、とても日本とは思えない。どうやってもこんなぶっ壊れた景観は再現できないだろうというくらい混沌としている。僕も最初見つけた時は興奮のあまり卒倒しそうだったよ。でも毎年確実に漁船が減ってきていますね。どうなってしまうのだろうこのエリア。ボートのバースと倉庫スペース欲しいな。

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その他、ホイストクレーン付きの中外倉庫
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その後、大岡川を遡り中村川を下り一周してくる予定であったが、大岡川と中村川との分岐点で、浅瀬があり航行断念。大岡川を引き返して終了した。潮が異常に引きすぎている。
こんな引いてるの見たことないが何故だろう。ここも浚渫してほしいな。
そんなこんなで、今回は踏んだり蹴ったりで散々であった。大潮の干潮と満潮は避けたほうがいいですね。思わぬトラブルに出くわします。
冴えないクルーズだったが参加の皆様はそれなりに収穫があったようなのでまあ勘弁してもらおう。スマン!

着艇後、公園で弁当を食べながら自己紹介と今回の企画の説明。まあ、僕らBPAと@zaikabou以外はみんな知ってるんだろうけど。YCCの杉崎さんに呼んでいただいたので、あまり経緯も判らず参加してしまったが、話を聞いているうちに高架利用が気になってしょうがない状況に。
午後は自転車で実際に高架を伝ってリサーチの予定であったが、BPAはBankARTに用があったため一時離席。夕方の意見交換会から参加。@errieがいてびっくり。早速Twitter管制塔やってる。
さて、東横線高架だが、並走している国道16号横の細長い敷地の向こう側の道路は元々運河だったところを埋め立てたもの。鉄道はこの運河に沿って設置されたのだろうか?後で詳しく調べてみよう。もし、この運河が復活して横浜VIVRE前の運河と大岡川に船で航行出来たらとても楽しい事になると思うのだが・・・。東横高架跡地も物流の歴史を継承してもらいたい気がするのだがどうだろう。
こちらの昭和6年の古地図を参照ください。

話は変わるが、高架と運河は驚くほど共通項が多いことに気付いた。線形空間であること。高架上GL+の空間、運河GL-の空間。レベルが違うために共にGLからのアクセスポイントが限られる。また、落下防止で共にフェンスなどで厳重に管理されている。さらに、どちらも土木に属する構築物であるが、運河は官庁管轄のため、民間人利用によるカスタマイズの想定はほとんどされていない。しかし東横線高架は?すでに横浜市の管理なのかな?高架を使っているうちに徐々にカスタマイズできる、自然発生的な整備が楽しそうなのだが。しかし、どんな人種がこの空間を最初に使い始めるのだろうか?最初に使い始めるプレイヤーが重要な気がしてしょうがない。そして、一部の先駆的な人種が始めた行為に対して公共性の解釈はどう提示されるのか?とにかく誰にも文句を言われないように問題の目を摘むことが公共空間に対する日本の一般的な回答だったと思うが、そこらへんで何か新しい試みが出来るといいんだろうな。

そんなきっかけを掴むためにも、まずはツアーを企画して高架上や高架下ツアーを開催するのが現実的なんでしょうね。きっと荒れた高架上や高架下は魅力的な空間だと思うよ。
いろんな人が集まってきて、いろんなクラスターが発生するのではないでしょうか。それでマスコミが書いてくれてと、そんな状況にならないと、近隣の方々の関心も高まらないだろうし。とにかく現場に行って、使ってみることですよね。そして、意見を吸い上げて継続的に議論できる場を作ること。コーディネーターはどんな人が適切なのかな?官庁主導でやらない方がいいですよね。
まあ、今後の展開が楽しみですね。また機会があればWS参加したい。
こちらに@errieがまとめてくれたWS中のtwitter集があります。参考まで。

一緒に参加した、横浜野毛在住で自転車、舟運ファンの@zaikabouさんの非の付けどころの無い優等生blogです。これを見たら僕は書く気が失せたので、詳細はこちらをご覧ください。仕事は建築系ではないのですが、プロを前にばしばし意見を言ってました(笑)
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by canalscape | 2010-07-19 23:46 | クルーズイベント