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2008年 08月 25日

映画「いま ここにある風景」を見た

2週間ほど前に、写真家 エドワード・バーティンスキー:マニュファクチャード・ランドスケープ「CHINA」のドキュメンタリーフィルムを見た。世界の工場中国を中心に、掴みどころのない資本主義経済というものを、見事に映像で表現している。
中でもオープニングは圧巻だ、工場の中の単純で気の遠くなるような反復をおこなう手作業のクローズアップから、圧倒的スケールの均質でドライなテクノスケープへ引いてゆくカメラワークが延々と続く。果てしない大量生産とグローバリズムに支えられている世界経済というモンスターの顔を見たように感じた。
巨大に、均質に管理されている生産の現場。高速道路、コンテナ、巨大貨物船による流通。巨大マーケットでの消費。そして、荒涼とした無秩序な産業廃棄のランドスケープまで。消費社会の一連の風景が映し出されている。それらは圧倒的で美しくもありグロテスクでもある。
個人的には、中国巨大船造船の現場とバングラデシュ解体廃棄の映像が素晴らしかった。ランドアート以上にアーティスティックな風景(添付写真)。
この映画、不都合な真実のように説教臭い直接的なメッセージは無いのだが、記憶の底にこびりつくようなテクノスケープが迫ってくる。そこに批判も肯定もない。圧倒的な風景の事実のみである。
このような風景は僕らが中国を工場にすることにより、生み出されたものなのだ。決して他人事ではない。
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by canalscape | 2008-08-25 18:24 | 書籍・映画・イベント
2008年 08月 09日

利根川河口域運河の旅(佐原)

f0206739_17521100.jpg7月の3連休に家族をだまくらかし、以前より密かに計画していたツアーを遂行した。それは利根川河口域の水郷地帯、佐原、潮来などを経由し鹿島詣でをし、ついでにサーフィンをして帰るという、欲張り極まりないものであった。鹿島詣でとはサッカーでも神宮でもない。もちろん鹿島港参拝である。
水郷地帯の運河クルーズだけでも3か所あり、鹿島港に工場港湾クルーズがある、これ以上ないクルーズ三昧を体験できる企画である。こんな欲の塊のようなツアーに女子供は付き合ってくれるだろうか?内容が盛りだくさんのためしばらくこのネタを続ける。


f0206739_17524735.jpg自宅のある鎌倉から首都高湾岸線にのり、東関東自動車道へ
すいてると、佐原までたったの2時間で着いてしまう。
まずは、佐原の古い街並みを散策し、小江戸砂原舟めぐりというクルーズへ、乗合で約40分で1200円。旧市街中心部から利根川水門までの行ってこいの船旅である。
御覧のとおり、護岸は石垣が積まれており、水面に降りる階段も健在である。沿道には柳が植えられ、川沿いの建築物もかなり古い蔵が町ぐるみでよく保存されている
クルーズの行きつく先は利根川に面する水門。これといった特徴はない。帰りは元来た川を戻るのだが、視点が逆になると、若干見える風景も違って見える。


f0206739_17533125.jpg街の古い蔵や商店はよく保存されており、お土産物屋か飲食店となっている。観光しか収入がないのだろうから仕方ないのだろうが
何処かの観光地と同じ印象しか残らない。全国の景観保存のソフトが均質なのだろう。収入は観光客の落す現金のみなのだ。
ここで働いている人も他の地方都市と同様、高齢化が進んでいる。
全国お約束の町並み保存。舟運スタイルも同様であった。
日本の美しい地方都市はどうしたらよいのだろうか・・・。
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by canalscape | 2008-08-09 17:45 | 運河・河川
2008年 08月 09日

横利根閘門

f0206739_1823734.jpg次に利根川を挟んだ向かいの横利根閘門
ここは、閘門を中心に公園化されており、日本離れした実に楽しい公園であった。
この閘門は今でも現役で稼働しており、ボートドライバーが水面から操作できるようになっている。この日も頻繁にプレジャーや業務船が通過しており、たいそうな稼働率であった。見ていて大変楽しい光景である。この赤レンガと鉄の素材感がたまりませんね。単なる近代化遺産になっていないところがいいですね。


f0206739_18234522.jpg閘門上流側はこのような水面になっており、遡ると北浦や霞ヶ浦まで繋がっているようです。みんな木造ボートをチャーターして、優雅にへら鮒釣りを楽しんでいました。FRPのボートじゃないところが素晴らしい。これは意図的にやっているのかな?閘門周辺の公園ランドスケープも素朴で素晴らしく、こんなところでこのような素晴らしい景観に出会えるとは思いもしませんでした。周辺の住宅が水面すれすれに建っているのが気になります。治水が最近は完璧にコントロールされているのか?こんど、ボートをチャーターして水面から訪問したいものです。


f0206739_180197.jpg前回の佐原旧市街も含めてこのあたりは、利根川を遡り、関宿あたりの運河を通過し江戸川~隅田川あたりの運河との舟運で栄えた町だそうです。舟運で江戸まで約10日かかったそうな。
そのうちBPAで利根川水系舟運ツアーなど企画してみたいですね。時間ないよな~。
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by canalscape | 2008-08-09 16:20 | 運河・河川
2008年 08月 09日

加藤洲十二橋めぐり

f0206739_18132742.jpg前回に続いて、横利根閘門から潮来対岸へ車で移動。北利根川を挟んで、北に潮来前川十二橋めぐりと南に加藤洲十二橋めぐりがある。筆者は加藤洲のほうで乗船。写真のような田園風景の中の、のどかな船溜りから出航。このボートサッパ船と言われているらしく、狭い水路でも航行可能なようにとても細長いプロポーションをしている。日本版ナローボートだ。おばあちゃん船頭が器用な舵裁きと地元言葉で素朴な水路案内をしてくれる


f0206739_18143333.jpgこちらは、サッパ船の舟小屋。かっこいー。わくわくしますねこの手の小屋。アヤメ園や優雅な太鼓橋などがある前川十二橋めぐりと比べ、こちらは裏路地のような狭い水路をめぐる渋いツアーである。前回の小江戸佐原舟めぐりと比べても全く違った性格の水路である。こんな近接した水域でこれだけ多様なバリエーションが用意されていることに驚いた。


f0206739_1815222.jpg出航から10分、のどかな田園水路を進んでゆくと、水路に沿った集落が現われた!この水路を左折した先の風景が楽しみだ。わくわく感最高潮である。なんともマニア心をそそる水路ではないか。


f0206739_18172513.jpgいよいよ集落内水路に突入した。これら木橋は道路からそれぞれの民家へ渡る私有橋なのだそうだ。水路に面してまるで露地に面するように門扉や階段、生垣が連なっている。主な交通手段が船であったことを想起させる集落構成だ。


f0206739_18181935.jpg右の写真、まるで駅のプラットホームだ。これは集落の中心で、かつては商店が軒を連ね、ここに水上マーケットが発生していたことを濃厚に物語っている。まったくすごい親水集落が残っているものだ。水路に面して安く土地が売られていた。ここでも相続と過疎化の問題は深刻なのだろう。
ここも越後妻有のアートトリエンナーレのようなイベントを仕掛け、ボートクルーズと組み合わせたら実に面白いと思うのだが。


f0206739_18191190.jpg最後は北利根川への出口の閘門。ここも各ボートが自由に航行可能。ヒューマンスケールな水路と閘門、見ていて飽きないです。
このクルーズツアー、マニアックで実に刺激的でした。
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by canalscape | 2008-08-09 15:30 | 運河・河川
2008年 08月 03日

大岡川・掘割川・磯子コース その1

f0206739_1150621.jpgあっという間に1か月が経ってしまった。最近は連日天気が良く、休みも取れているため、ネタ探しが進みオーバーフロー気味。書くネタは山とあるが、9月から開催予定の横浜キャナルクルーズに関連するものから優先に紹介する。
今回は、大岡川を遡り、黄金町桜桟橋経由、堀川、掘割川、磯子、本牧を廻るコースを発掘したので紹介したい。
このコース、前回3月のキャナルクルーズで開催した子安コースとは大きく性格が異なっている。超高層街の都市河川河口から始まり、旧青線地帯、高架下、テクノスケープ、コンテナヤード、巨大船などの多様なバリエーションを2時間で体験できるというお得なパッケージプラン。橋を通過するごとに新たな風景が展開される様はボートというモバイルならでは。


f0206739_11504433.jpgぷかり桟橋を出航し、まずは運河パークの鉄橋をくぐり大岡川河口のボードウォークで屋形船乗り場をチェック。次に橋をくぐると業務船船溜りが現れる。さらに進むと、野毛の商店街。水上ラウンジを係留したパーティースペースが見えてくる。それから日の出町を通過し、桜並木と共に黄金町桜桟橋が見えてくる。ここまで割とよく知られた大岡川である。は9月に水上タクシーが3日限定で運行されるらしい。この先はあまり知られていないのでは?この先を遡ると首都高速の高架下河川堀川との分岐点が現れる。


f0206739_11511467.jpgここにはヘドロが堆積し悪臭を放っていた。大潮干潮時はどんな小さなボートでもスタックするほど浅くなっている。こんな所でレガッタの練習艇に遭遇。なんとみんな女の子。こんな暴力的な景観で女子ボート部が練習とは・・・。まるで宮崎駿的風景だ。実はここまでの行程たくさんのカヌーイストを見かけた。
さて、この分岐点で堀川に入り、高架下水面の不思議な静けさを体験。筆者は結構好きなんです高架下水面。しばらく進むと磯子に抜ける運河、掘割側へ右折。これまた全く違った性質の運河が現れる。まっすぐ磯子へ。素晴らしいテクノスケープが待ってるよ。
クルーズ写真UPしてあるので見てください。次回へ続く。
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by canalscape | 2008-08-03 22:55 | 運河・河川
2008年 08月 03日

大岡川・掘割川・磯子コース その2

f0206739_11594394.jpgさていよい掘割川河口に到着だ、アイストップに巨大なタンクが見えてくる。橋によるフレーミング効果で実に象徴的に現れる。ここまで約1時間、後半戦は磯子テクノスケープだ。まずは右手に造船所、ちょうどバージ船の修理をしていました。
左手には新日本石油のコンビナート。期待を裏切らない工場風景。ちょうど巨大タンカーが出航するところでした。


f0206739_1204079.jpgここから本牧まで工場風景が続く。このあたり夜景が相当奇麗なのではないでしょうか。


f0206739_1225656.jpg本牧周辺はほとんどコンテナヤード。積層したコンテナとガントレー美しいですね。その他、巨大コンテナ船に山のようにコンテナを積んでいる風景なんかも見れますよ。コンテナファンにはたまらない光景がベイブリッジまで続く。この先は風が強いと結構きつい。
ベイブリッジをくぐって横浜港に入港するって、大邸宅の正面玄関からエントリーするような重厚さがあります。
こんな感じのコースです。日程検討中ですが9月から11月までの土曜か日曜開催予定で1クルーズ先着18名までですので、お早めに、contact usから申し込んでください。日程時間等相談に乗ります。料金は大人3000円で予定しています。中高、小人は応相談ください。
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by canalscape | 2008-08-03 01:07 | 運河・河川