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2008年 04月 26日

千葉港工場クルーズ

f0206739_10362287.jpgもブログ休んでしまった。最近仕事が忙しく、余裕がないのです。休日も天気悪かったり、予定があったりで運河に出ていません。いかんいかん。そんな訳で今週も過去の記録紹介。しかも千葉。工場萌えで紹介されていた千葉港ボートクルーズ、去年の11月に行きました。千葉港って、何があるんだ?公共投資が好きそうなポートタワーが、やるせなさを一層醸し出している。さらにさびれた感たっぷりの舟着き場待合室。ビニールのベンチシートがよく似合う。やはり想像していた通り地方都市にありがちな、さびれた観光ルートの一つとして、どんより細々と運営されているのだろうか、いやいや、ここは世界有数の京葉工業地帯何かあるはずだ。ぼちぼち人が集まり始めた。お約束の小さな子どもの家族連れ、時間を持て余している年配者の小集団、あれ?意外と多いカップル。望遠レンズ搭載の野郎2人連れもちらほら。こいつら工場鑑賞家ってやつか?やはりここはその手のスポットなのだろうか?なんかこのさびれた待合室が違った風景に見えてきたぞ。いつの間にか満室だ。かすかな期待を胸に、いよいよ乗船。年季の入った無骨なあすなろ号。結構いい感じだ。お客もなんか知らんが子供が一杯いてテンション上がってるようだ。いよいよ出航。しかしよくある港湾の風景、こんなもんかな。やたらと鳥が多いのが気がかりだ。こいつら船と並走してずっとついてくる。なんと子供がハイテンションで餌をばら撒いているではないか。どうやらこれが、このクルーズの目玉のようだ。すごい数の鳥が船と同速でずっとついてくる。こんな目近で飛ぶ鳥を見続けた体験は初めてだ。結構面白い。


f0206739_10373344.jpgこのあすなろ号、特技はそれだけではないようだ。なんかナレーションがテープではなく、本物っぽいが・・・。操舵室を覗いてみると、港湾労働者OBと思われるクルーがオペレーションしている。なんと乗船客の様子を見ながらアナウンスしているではないか。LIVEだ!説明一つ一つに、年季と港湾への愛情がこもっているように感じる。やはりここは京葉工業地帯港湾。目に入るものは、お約束のガントレー、サイロ、コンテナ船、LOFT、コンビナート。期待を裏切らないテクノスケープ!鳥と餌付、港湾OBによる嘘のないLIVEナレーション、そしてテクノスケープクルーズ。素晴らし組み合わせだ。マニアから子供、年配者まで同時に満足させていたこのクルーズ。予想を超えた体験であった。


f0206739_1038223.jpgここには京浜のような運河が無いため、大味な港湾風景が広がっている。代わりに、京浜より巨大な貨物船や工場、ガントレーがあるようだ。コースもよく考えられており、最後にハイライトのJFEの巨大工場を紹介している。それはまるでポタラ宮のような歴史を積み重ねた、荘厳な建築遺産にも見える。宮崎駿や大友のアニメに描かれてる未来都市にも、リドリースコットの近未来都市にもつながっていく。こんな神々しい建造物が現役で稼働してるなんてなんか不思議だ。上陸して中入ってみたいな~。船という非日常的な交通により、白昼夢のような巨大工場観賞。かなりいいです。横浜も負けないように頑張りたい!
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by canalscape | 2008-04-26 00:31 | 舟運・桟橋
2008年 04月 06日

LOB造船ドック入り

f0206739_10211296.jpg今週はやっとドック入りを紹介できる。これは07年8月の記録。9月の国交省関東整備局主催の防災フェアーに出動するために、船舶検査を受ける必要があり実施した。この「艀」というカテゴリーは実に厄介だ。自走できないため、なんと分類上船舶ではない。浮体構築物という微妙なポジショニングなのだ。じゃあ船でないのだから船検いらないじゃないかというと、そうではなく、不特定多数の人員を乗せる場合は特例的に検査をパスしなくてはならないとのこと。もっとも、艀に人を乗せることからして、本来ありえないことなのだから文句を言える立場でもない。さらに係留してインフラを繋ぐと建築基準法、消防法の適用となるから始末に悪い。艀というのはカテゴリーとしては実に曖昧なポジショニングなのだ。もっと艀に市民権を!


f0206739_102291.jpgそんなこんなで、我々はLOBの生まれ故郷である江東区の造船所まで里帰りすることになった。LOBは尾竹型13号と命名されており20~30年前に建造されているようだ。東京周辺の運河や河川(神田川など)に入れる大きさに設計されており今でもわずかだが稼働している。その後はプッシャーバージといって、ボートで押すタイプが主流となっている。
何故かって?曳航だと、ボートに1名、艀に1名必要だが、押す場合は船長1名で済むからだ。僕は曳航型のほうがはるかにかっこいいと思うのだが、時代は人員削減、業務効率化を優先させたのです。この造船所このあたりの運河によくある典型的な規模と設え。レールが水中に潜って行く感じがたまりません。いよいよ上架されるLOB。水面の中の船底どうなってるの?考えると妄想が広がり夜も眠れない。


f0206739_10225250.jpgいよいよ上架された船底を拝める時がやってきました。この写真ではわかりづらいが、何とまっ平らではないですか!キールのキの字もありません。この船底を見ると艀はやはり船舶ではないと再認識してしてしまいます。大きな舵も船底レベルでスカッと切れています。これで舵の効果はあるのでしょうか?艀の設計思想も調査するといろいろ面白い話が出てきそうです。ちなみに船底はたしか8mmの鉄板だそうです。厚いですね。
しかし、水上ではヒューマンスケールに見えたこの艀、ドックに入れてみるとでかいですね。その後、ドックを密閉しサンドブラストで付着物、塗装をはがし(写真)船底検査。結果良好であり、特に補修することなく無事クリアーした。その後、再度横浜赤レンガ倉庫に曳航し防災フェアーに参加。無事終了。出費が痛いですが貴重な体験をしました。
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by canalscape | 2008-04-06 10:12 | テクノスケープ