Chart Table

canalscape.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:テクノスケープ( 15 )


2010年 08月 14日

真夏の川崎京浜運河工場クルーズ

7月の下旬に工場仲間数人で小型ボートをレンタルし川崎京浜運河の工場を見に行った。日差しはガンガンに強く、南風もやや強め、カメラ機材が潮をかぶってしまい大変な状況の中、興奮の3時間でした。

お馴染み川崎工場クイーン東亜石油製油所。真っ先に巡礼だ。相変わらずどの角度からも隙なしのプロポーション。でもなんか色が少し変わった?赤白鉄塔かな?
f0206739_1739898.jpg
f0206739_17401943.jpg

新日本石油の白いタンク。夏でもクールだぜ。
f0206739_17405965.jpg

お馴染み日本触媒。スラグと黄色い重機が素敵だ
f0206739_17413046.jpg

大好きな末広運河の工場。弩迫力!
f0206739_17415114.jpg
f0206739_17422815.jpg

日本治金の工場。このフラット感が巨大空母のようでたまらなくかっこいい。
f0206739_17453718.jpg

工場ビュッフェ浮島の工場達。時代の蓄積を感じる。
f0206739_17455690.jpg
f0206739_17462169.jpg
f0206739_17464777.jpg

廃墟のような静けさ漂う不思議な運河。知ってるつもりの京浜運河であったが見落としてたな浅野運河。
ジェットコースターのようなベルトコンベヤーが特徴的な工場だが、朽ち果てた河岸が散見され、まるで廃墟のような静けさが漂う。おまけに水深は極めて浅く、おそらくほとんど使われていないのではないか。対岸もJFEの工場用地だが深い樹木に覆われているのも不思議である。景観に配慮するような場所でも無いはずだが?この工場地帯のエアポケットのような水面。不思議な雰囲気だ。
f0206739_17474335.jpg
f0206739_1748417.jpg
f0206739_17481548.jpg
f0206739_17483059.jpg

三井埠頭。弩迫力、鉄鉱石運搬船
f0206739_17485280.jpg


春夏秋冬、朝昼晩。工場って本当にいいですね。
[PR]

by canalscape | 2010-08-14 17:58 | テクノスケープ
2010年 08月 01日

住友重工横須賀工場 「グラフィック編」

造船所続き。楽しみ方はまだまだあります。
時間の経過や鉄の浸食、塗り重ねられた塗装が偶然にも味わい深い
オブジェに。
f0206739_1272279.jpg
f0206739_1275668.jpg

造船所や巨大船にはこんなカラフルなグラッフィックが隠れてます
広い海でサインを明確に主張する機能から発達したのでしょうか?
f0206739_1281850.jpg
f0206739_1283356.jpg
f0206739_1284740.jpg
f0206739_129997.jpg
f0206739_129265.jpg
f0206739_1293665.jpg

[PR]

by canalscape | 2010-08-01 12:14 | テクノスケープ
2010年 08月 01日

住友重工横須賀工場 「造船工場編」

だいぶ間が開いてしまったが、造船所の続き。
塗装工場など上屋もなかなかの味わい深いパーツが。
なんともアナログ感漂うディテールと素材の数々が素敵だ。
中間色のカラフルな色遣いが、化学石油系や製鉄系と違った雰囲気。
f0206739_1139336.jpg
f0206739_11484361.jpg
f0206739_11485676.jpg
f0206739_11491092.jpg
f0206739_11493863.jpg
f0206739_11495526.jpg
f0206739_1150829.jpg
f0206739_11502574.jpg
f0206739_11504453.jpg
f0206739_1151862.jpg
f0206739_11511931.jpg
f0206739_1151345.jpg

[PR]

by canalscape | 2010-08-01 11:56 | テクノスケープ
2010年 06月 20日

住友重工横須賀工場 「造船ドック編」

造船ドックを見学する機会を得た。
興奮のあまり卒倒しそうな弩迫力のテクノスケープ
まるで蜃気楼のようなスケールアウトした光景
いたるところに宝の山が。
新造船の受注って東京湾でもあるんですね。

f0206739_16374855.jpg
f0206739_1638429.jpg
f0206739_16382199.jpg

f0206739_1640367.jpg

f0206739_16394862.jpg

f0206739_16401866.jpg
f0206739_16403175.jpg

f0206739_16424681.jpg
f0206739_1643048.jpg
f0206739_16432539.jpg

f0206739_1650874.jpg


以上。言葉がありません。ドックって素晴らしい。
[PR]

by canalscape | 2010-06-20 16:56 | テクノスケープ
2010年 04月 18日

川崎工場夜景バスツアーに参加してみた

川崎市主催らしい、バスで工場夜景を観賞する商品化ツアー
企画・運営 株式会社JTB
企画協力  川崎市、川崎市観光協会、夜景評論家 丸々もとお
にみんなで参加してみた。

今回は記念すべきツアー初日。生憎の暴風雨のなか満席で出発。
大山総裁のtwitterでの呼びかけで約30人の工場萌えが集合。定員が45名だからほぼツアージャック状態。この暴風雨、1人くらいキャンセルがいてもいいようなものだが、遅刻でこれなかった@damsiteさん1名のほか全員参加。他のお客さんはどんな方か?家族で来てた方や年配の方々も来られていたが、工場という感じではなかったかな。
大山さん、石井さんとの工場ツアーは一昨年の京浜運河工場クルーズ以来だが、工場好きのマニアぶりに圧倒された記憶がある。この分では雪が降ろうが、竜巻が起きようが、太陽が2つ出ようが工場に萌える態度は微塵も揺らぐことはないだろう。
やや遅れて、満員のバスは川崎駅をスタート。初日でまだ慣れていないと前置きしながら
明らかにプロフェッショナルなツアーガイドさん。肩書きはあくまで夜景ツアーガイドであって、決して工場ツアーガイドとは言わない。そりゃそうだ、本家工場萌えを前にしてそれはかなりプレッシャーがかかるスタンスだ。

さて、バスは最初のスポットマリエン展望台に到着。ここでいきなり不愉快な出来事が。
悪天候のためここでの滞在時間を延長し、その他外部での工場見学を短縮するとのアナウンスがあった。このマリエン展望台、昼は面白そうだが夜景はそれほどでもない。15分もいれば十分だ。それを40分も滞在せよというのはあんまりだ。
悪天候なのは皆承知で参加しているのだから余計な気を廻さないでほしいな。それとも自分たちがつらいからかな?テンションがすっかり下がった状態で次の有名な日本触媒の線路沿スポットへ。
f0206739_3171849.jpg

傘もさせないすごい風と雨。2月並みの寒さ。ガイドさんも口がこわばってしまっている。そんなコンディションでも工場萌え御一行は全く動じることなく、工場に萌える。まさに五体投地、チベット聖地巡礼だ。ガイドさんはカルチャーショックに近いものを感じている様子。しかも写真のとおり、女子が実に多い。暴風雨の工場地帯に工場に萌える女子の団体。すごい光景だ。その後大山さんのクレームで、時間短縮はしないことに。
f0206739_3162583.jpg


しかし工場を眺めていると気分が高揚するな。一種のドラッグだなこりゃ。
すっかり気分が良くなり川崎臨港倉庫屋上へ。バスを降りたところで写真を撮るなと何度も念を押された。降りてみると・・・おっ!すごい。これはカメラを向けてしまう。完全に工場マニアを警戒している。
警備員に警備され速やかにEVで屋上へ連行。
来た―!京浜工業地帯のカイラス山?いままで船からしか拝めなかった聖地が目の前に!
一同暴風雨の屋上で歓声を上げる。フェンスにかぶりつきだ。
f0206739_3191462.jpg

この高いフェンスさえ無ければパラダイスだがそのまま工場に向かってダイブしてあっちの世界に行きかねないので仕方ないか。撮影に邪魔でしょうがない。
f0206739_320153.jpg

JTBさんと他のお客さん完全に引いてますが大丈夫ですかー?
さすがに僕も耐えきれず早めにバスに避難。大山一派以外は皆さんすでに着席済み
だが、大山組は誰も戻っていない!恐るべし工場萌え。

完全にハイになったところで東扇島へ。
しかしあまりの風雨の強さにさすがに小生もギブアップ。@g-standさんと早々に退散。まさに地獄のフレアスタックだ。皆、時間一杯までフレアスタックに萌えている。

f0206739_3205532.jpg

ここまで来るとガイドさんもヤケクソだ。とことん付き合う覚悟はさすがプロ。
まさかこんな初日を迎えるとは誰が予想しただろう?他のお客さんには、今回は特殊な団体さんなので・・・と夜景鑑賞派にいい訳してたが。これが工場鑑賞ですよ、安易に夜景鑑賞とまぜこぜにすると痛い目に合う。
今回、プレスが多数来ていたがどのような記事にするつもりか?夜景鑑賞が工場鑑賞に
完全に呑まれているのは明白だ。

さあ次はクライマックス。首都高川崎線を走行しバスから工場群を鑑賞。
バスの照明を消し、ゆっくり走行。BOSSのCMのあの光景をLIVEで。
これはすばらしい体験だ。車高の高いバスならではの体験。雨で窓が曇っているのが
残念でならない。

f0206739_3215385.jpg
そんな感じで後半はまずまずのツアー。旅行会社主催の商品化されたツアーとしてはがんばってると思うな。もう少し工場鑑賞派のスタンスに立ったオペレーションにすれば3200円の価値は十分あると思いましたが広い客層をカバーしようと、僕らのような客層には物足りないツアーとなる。事業性と趣味性の特化はやはり相反してしまう。この点はなかなか企業主催のツアーでは乗り越えられない部分かなと思う。
これは、工場夜景ジャングルクルーズでも感じたこと。広い客層を対象にしているため、今一つ食い込み方が足りない感じがしてしまう。ぼくもサラリーマンなので事業となるとこうならざるを得ないのはよくわかるし、これで十分お客さんは来てくれるのだから十分良くできたツアー商品ということになるのだろう。

このような商品化ツアーに参加してみると、僕らBPAがやっている1回性のイベントクルーズのような非営利ツアーのとるべき立ち位置もよく見えてくる。次は何をやろうかな。
[PR]

by canalscape | 2010-04-18 03:22 | テクノスケープ
2009年 12月 31日

東京湾最後のフロンティア(中央防波堤埋立処分場視察メモ)

12月某日、東京アートポイント森さん、渡辺さん、壁写真家の杉浦さん、映像作家の高橋さん、BPAの計9名でマイクロバスをレンタルし中央防波堤埋立て処分場に遠足に出かけた。来年度に船で島に上陸する企画が可能かどうかと面白いかどうかの視察のためだ。
秋までは東京へのオリンピック招致計画で、中央防波堤内側埋め立て地を会場に設定しており、都のお抱え建築家となった安藤忠雄の「海の森プロジェクト」キャンペーンの一環でU2のボノ招いてこの地に植樹をしたりと派手なパフォーマンスで一躍有名になった埋め立て地だ。アート業界でもトーキョーワンダーサイト(以下TWS)が環境というテーマでアーティストに作品を発表させていたりする。その他土木的にもドボク的にもレインボーブリッジの2倍の長さを持つ巨大橋「東京港臨海大橋」が若洲から架橋され、現在架設工事が佳境でありオリンピック落選前までは東京一盛り上がっているエリアと言っても過言ではなかった場所である。しかも、この埋め立て地、標高が30mもあるとか。地形地図カシミールで見ると確かに標高30m前後を示しており湾岸エリアのどこよりも高い丘を有している。
そんなこんなで、去年の秋にはドボク御一行様で見学ツアーを実施したこともあるようだ。
この島は、メタンガスが立ち込め、毒性の高い汚水が排出されているような危険地帯である、ある程度人数を集め都のツアーに予約をしないと視察できないため、気軽に上陸できるような場所ではない。杉浦さんに予約いただいたのだが、僕らは、このツアーで想定されているカテゴリーのいずれにも該当しないため、外国人の団体ということでエントリーしたらしい。僕らのような団体が見学に訪れるのは想定外なのだろう。
この中央防波堤は最終処分場と言われており東京都最後のゴミ埋立地となっている。最終処分場とは言え、ゴミが増えなければ約50年は埋められるようだが、今後もゴミを縮小させ出来る限り延命させることが重要なミッションとなっている。また、現在どこの区にも属しておらず、江東区と大田区で協議中とのこと。今や東京湾最後のフロンティアと言える場所である。
f0206739_15562345.jpg
f0206739_15563770.jpg
f0206739_15571087.jpg
f0206739_15572728.jpg
f0206739_1557428.jpg

地中のメタンガスを抜くパイプ。腐食してボロボロだ。
f0206739_15575851.jpg

新海面処分場。東京最後の埋立風景。
f0206739_15581363.jpg
f0206739_15582654.jpg

このゴミ埋立地。中央の防波堤を挟んで内側埋め立て地と運河を挟んで外側処分場(埋立中)および新海面処分場にて構成されている。僕らが関心を持っているのは、ゴミ処分の最前線外側処分場だ。荒涼としたゴミの山や埋め立て最前線が広がっており、期待を裏切らないどころか、想像以上のランドスケープである。荒涼とした地平の遥か向こうに東京の摩天楼が陽炎のように揺らいでいる光景は圧巻。また埋立地の中で標高30mの存在感は思った以上の地形を感じさせ、ランドアートへの可能性を感じた。アーティストにとっても申し分ない景観だと思う。
すでにTWSでは津村耕佑のFINAL HOMEを絡めたり大巻伸嗣の「絶景」などが発表されている。

f0206739_1611323.jpg


僕らはノルマンディー上陸ではないが、船による中央防波堤上陸作戦を検討したいと思っている。物理的に着岸可能な桟橋は確認できたのだが、港湾局や清掃局などの各種官庁協議が難航しそうだ。上陸を阻むものはバリケードでも地雷でもない、官庁協議だ。
また、毒性の強いエリアのため、車から下りての行動も難しそう。上陸後の展開で何が出来るのか?いずれにしても船で島に上陸するというロマンを中心に組み立てることになるだろう。
この中防周辺だが、日本最大の物流拠点に囲まれている。上空は羽田着陸の旋回ポイントとなっており、常に低い高度で飛行機が大きなカーブを描いている。また航路を挟んだ対岸には大井埠頭の大型ガントレイクレーンが立ち並ぶコンテナヤードと巨大コンテナ船を見ることができる。さらにその背後には湾岸道路と近代的な一大倉庫街が立地している。中防は若洲からこの大井埠頭に抜ける東京港臨海道路のほか、第二航路トンネルが臨海副都心から大井まで抜けており、陸送の中継地点でもあり、陸海空の一大物流ジャンクションとなっている。なお現在、国際化を目指し、アジアのハブ空港を目指す羽田D滑走路の工事が進められているが、その工事拠点が実は中防外側処分場に立地しており、ここから通船で羽田に向かっているのには驚いた。この島から東京を見渡すとすさまじい都市の物流とその果ての消費と廃棄を感じずにはいられない。去年見たドキュメンタリー映画「今ここにある風景」サブタイトル エドワード・バーティンスキー:マニファクチャード・ランドスケープ「CHINA」に通ずるものがある。
思い起こすとBPAが保有するLOBも潮見のゴミ処分施設にゴミを運搬していた艀であったものを転用したものだ。係留場所問題で、いまどのように最期を迎えるのか苦慮しているところである。アートの世界では少ないながらも係留の機会と転用による第2の人生を見出せたのだが、日常的な係留問題は解決できず多額の解体費を支払い廃棄処分するしか道がない状況だ。結局スクラップアンドビルドが最も合理的な手段であるよう、日本の社会は組み立てられているように感じる。今、ユニクロに代表されるようなファストファッションが最高益を上げているという。中国による安価な生産に支えられたグローバルな市場開拓と物流。相変わらず大量生産と大量輸送、大量消費その果ての大量廃棄処分のサイクルは健在だ。僕もユニクロでよく買い物をするので当事者なのだが、こんなことで良いのかと自問自答しつつ、尊敬するパタゴニアではなく安くて使いやすいユニクロに足が向く。大掃除で大量に物を捨て、一段落した今そんなことを思いながら年末を迎えている。

今年は家族の健康も会社の仕事もBPAのクルーズ企画も順調で良い一年であった。イベントに参加いただいた方々には感謝!来年も新しくて面白い水面利用を実施できるといいな。
相変わらずの不景気だが来年も希望を持って迎えたい。良いお年を。
[PR]

by canalscape | 2009-12-31 15:21 | テクノスケープ
2009年 03月 21日

知られざる浦賀ドックの魅力

f0206739_0123947.jpg
JIA日本建築家協会主催で住友重工㈱浦賀ドックを見学する機会を3月1日に得た。
以前お世話になった東京ワンダーサイトの今村館長もパネラーとして参加されるとのことで、インフォメーションがありお伺いした。工場内を見学後保存活用についてのシンポジウムがあった。横浜でおなじみの北沢先生が横須賀・浦賀の造船ドックの歴史について紹介してくれた。なんと日本最古の本格的石造ドックって、以前横須賀軍港クルーズで紹介した横須賀米軍基地内にあり、現役で稼働しているようなのです。完成は明治4年というから大変驚きだ。周辺に昭和初期に完成した6号までのDry Docksが存在しているとのこと。米軍基地の市民開放日などに拝める可能性があるようだ。空母GWと共にぜひ訪問したいものである。


f0206739_0131063.jpgさて、会場の浦賀ドックだが明治32年に完成したレンガ積みドックで全長178m幅21m深さ11mある。レンガ積みドックは日本に2例しか実績がないとのこと。このドック用のクレーンも魅力的なのだが、老朽化のためアームが外されているのが残念である。その他周辺にコンクリート製の比較的新しそうなDryDockが2か所ほど設置されている。また、ドックに近接して建っている上屋だが、この内部空間も大変素晴らしい。工場同様、鉄の細やかで生々しいディテールの集積と巨大な空間のコントラストがたまらない。
このドック、浦賀の入り江の最奥部に位置し、軍事施設であったため町に対して閉鎖的に構成されている。浦賀の街は海に接しているのに、この閉鎖的なドックによって水辺を感じることは難かしい状況である。また、造船業の中心が瀬戸内海に移ってからは、工場が廃れていくのと並行して、浦賀の街も過疎化していったようだ。


f0206739_013299.jpg話が脱線したが、シンポジウムではこの貴重な近代化遺産を再生して過疎化している浦賀の再開発の目玉にするにはどうしたら良いのかというのがテーマ。横須賀市の構想としては、浦賀の町の中心部に位置する住友重工敷地の売却話が出ていたため、ここを再開発し、浦賀の特徴的な入り江形状を有効利用した回遊性のあるウォーターフロント開発を行い、ホテルやコンドミニアム、ヨットハーバー、などのバブルのころよく見たパースを描いていたようだ。しかしながら、昨今の景気悪化や世界的な低成長時代への突入を考慮すると、もはや絵に描いたもちであるのは明白である。そこで、昨今ブームである近代化遺産に現代アートを介入させたプログラムに白羽の矢が立っているのである。造船所を利用したアートイベントの事例は実は世界的にも数多く存在している。有名なところではアムステルダムの造船所を不法占拠していたアーティストたちが勝手に増殖していき、アートビレッジを形成しているNDSM。今は組織化され立派な観光資源となっている事例。国内でも大阪の名村造船所を会場にしたアートイベントの開催等アーティストにとっても大変魅力的な空間であるのは間違いない。あとは、有能なアートプロデューサーを捕まえれば、イベント活用程度なら十分可能だろう。しかしながら、BankARTのような恒常的利用となると相当難易度の高い話となるようだ。これだけ巨大な施設利用となると、メンテナンス・ランニング費用が莫大なものとなる。海と船と工場を愛するBPAとしても大変魅力的な空間である。このまま寝かしておいても仕方ないので、まずは東京からのボートツアーで、海から上陸するドック見学ツアーを開催したいところである。これならまったく設備投資なしで魅力的な企画ができると思うのだが、また例の旅客船業の法規で縛られてしまう。何度も書いているが、本気で舟運や水面利用を活性化させたいのであれば、この法規のハードルを下げるべきと強く思う。いずれにしても、現況住友重工の施設となっている限り、今後どうなってい行くかは未知数である。不況のおかげでマンションや巨大なショッピングセンターが建ち並ぶことは無さそうだ。企業も土地利用の在り方についてパラダイムシフトを迫られている。
こちらに浦賀ドック写真をUPしておきます。
[PR]

by canalscape | 2009-03-21 23:13 | テクノスケープ
2008年 11月 15日

JFEスチール扇島に行ってきた

f0206739_19584130.jpg
JFE京浜のJFE祭りに行ってきた。鶴見線浜川崎で下車し徒歩数分で会場に到着。小雨の降るあいにくの天候だが、ものすごい人出。
さっそく、厚板工場見学の申し込みに向かったが、長蛇の列。途中で閉め切られてしまったので、島内バス見学にエントリー。その他クルーズによる見学コースもあった。あきらかに工場マニアと思われる人もいたが、大部分は社員の家族と思われる人達。改めて大企業であることを実感。1時間後バスに乗り扇島へ。京浜運河の下の海底トンネルをくぐる。このトンネルJFE専用か?扇島に上陸すると、まるでAKIRAの世界。荒涼と近未来が同居したような錆と赤い世界が広がっていて圧倒される。溶鉱炉のすぐ下を通ったが、スピードを緩めることなく、サクッと通過。シャッターチャンスは一瞬だ。工場鑑賞家を対象にしているわけではないので仕方ないが、なんとかならないんですかねこの淡白さ。鉱炉の景観価値についてもう少し真剣に認識するべきと思うが。解説では扇島は植樹が多く景観と環境に貢献していると言っていたが、何たる勘違いか!植樹のせいで、せっかくの工場景観が隠れてしまう。そんな訳で、ほんの一瞬ではあったが、大変興奮したツアーであった。扇島溶鉱炉写真UPしておきます。
[PR]

by canalscape | 2008-11-15 19:56 | テクノスケープ
2008年 11月 03日

21世紀の船出プロジェクトに参加した

f0206739_1949656.jpg10月に国土交通省主導の高速船を使用した運航実験モニターツアーに参加した。コースは10時に竹芝桟橋を出航し千葉のサッポロビール工場見学、さらにJFE東日本製鉄所を見学し竹芝まで戻るもので、1日がかり。臨海エリアの工場などの産業観光と水上交通を組み合わせ、舟運の可能性を探るのが趣旨のようだが、参加者を見た限りでは、関係者及びその家族と思われる方がほとんどでこれでモニタリングになるのかという感じもした。
このジェット船、離島の足として全国でメジャーになりつつある。
ジェットフォイルと水中翼で船体が浮き上がるため波の影響をほとんど受けないという優れもの。船というより飛行機に近い感覚である。それもそのはず、この船ボーイング社が製造しているらしい。一度船体が浮きあがると、素晴らしいスピードで海上を滑降し、揺れもほとんど無く船橋まで30分ほどでついてしまう。残念なのは最前列前方窓が鉄板でふさがれてしまい、前方が見えないことだ。以前浦賀沖で謎の大波に襲われフロントガラスが破壊され海水が流れ込む事件があり、それ以来塞いでしまったようだ。しかしこの船膨大なオイルを消費し大量のCO2を排出するのではないか?今の時代結構運営が厳しいのではないかと想像する。そんなジェット機並みの船を25名のために運行してしまう国交省は太っ腹だ。市民やNPOの水上利用にもこのくらい太っ腹で臨んでほしいものだ。


f0206739_1949352.jpgさて、竹芝を出航し、大井埠頭などのコンテナヤードと巨大コンテナ船を右舷に、左舷に中央防波堤を見ながら舞浜沖へ。写真を撮りそこなうほどのスピードで、新幹線から見る車窓の風景の流れ方に近いものを感じる。あっという間に、海に面するサッポロビール工場へ。船で工場内敷地に上陸できるのは国交省企画ならでは。民間企画でもできるようにすればいいのにと思うが、法規制の壁は高い。今の旅客船運航の法の中では、不定期航路で乗船地以外で旅客の乗降をさせるのは認められていない。個人所有のレジャーボートも同様で、基本的には東京湾内に数ヶ所しかないマリーナでしか乗降もしくは停泊できないこととなっている。クルーザーを買っても行くところが少ないとお嘆きのオーナーが多いのはこの規制のためだ。規制緩和すれば日本の水辺は格段に賑やかになるはずだ。ところでよく、釣舟で沖の防波堤に釣り客を輸送しているのを見かけるが、あれはどうなっているのだろうか?まさか既得権だなんて言わないよね。
ビール工場を見学し再度乗船し千葉港へ。さすがにJFE敷地内への上陸は無理のようで、千葉港の埠頭からバスでJFEへ。


f0206739_1950519.jpg憧れのJFE。期待を裏切らない光景が車窓を横切る。窓があかないのがまどろっこしい。なりふり構わずシャッターを切る。
バスを下車して溶鉱炉内見学も。凄すぎる。まるで映画のセットのようだ。一眼レフ持参の工場マニアが見当たらないのが不思議だ。
みんなコンパクトカメラで行儀よく撮っておりガツガツしていない。
僕は大興奮で、何時間でも居座りたい気分であった。
はとバスのようなオープンエアーの乗り物で、ゆっくり見学できるといいんですがね。どこもかしこも絵になる光景ばかりでしたが、写真が撮れないのが残念だ。
JFE見学で大満足で帰路に就く。大井埠頭のガントレーが夕陽に映えて美しい。今日も東京湾岸のタワーマンション群を海から眺めて興奮した。こんなによく建ったなと、いつ見ても圧倒される。
たしか4700円くらいだと思ったが、大変お得なツアーであった。
これも税金の恩恵かと思うと心が痛む。実験結果はどのように公開周知され、その後どう生かされるのだろうか?内輪で完結することのないようにお願いしたいですね。
こちらに写真をUPしましたご覧ください。
[PR]

by canalscape | 2008-11-03 19:44 | テクノスケープ
2008年 04月 06日

LOB造船ドック入り

f0206739_10211296.jpg今週はやっとドック入りを紹介できる。これは07年8月の記録。9月の国交省関東整備局主催の防災フェアーに出動するために、船舶検査を受ける必要があり実施した。この「艀」というカテゴリーは実に厄介だ。自走できないため、なんと分類上船舶ではない。浮体構築物という微妙なポジショニングなのだ。じゃあ船でないのだから船検いらないじゃないかというと、そうではなく、不特定多数の人員を乗せる場合は特例的に検査をパスしなくてはならないとのこと。もっとも、艀に人を乗せることからして、本来ありえないことなのだから文句を言える立場でもない。さらに係留してインフラを繋ぐと建築基準法、消防法の適用となるから始末に悪い。艀というのはカテゴリーとしては実に曖昧なポジショニングなのだ。もっと艀に市民権を!


f0206739_102291.jpgそんなこんなで、我々はLOBの生まれ故郷である江東区の造船所まで里帰りすることになった。LOBは尾竹型13号と命名されており20~30年前に建造されているようだ。東京周辺の運河や河川(神田川など)に入れる大きさに設計されており今でもわずかだが稼働している。その後はプッシャーバージといって、ボートで押すタイプが主流となっている。
何故かって?曳航だと、ボートに1名、艀に1名必要だが、押す場合は船長1名で済むからだ。僕は曳航型のほうがはるかにかっこいいと思うのだが、時代は人員削減、業務効率化を優先させたのです。この造船所このあたりの運河によくある典型的な規模と設え。レールが水中に潜って行く感じがたまりません。いよいよ上架されるLOB。水面の中の船底どうなってるの?考えると妄想が広がり夜も眠れない。


f0206739_10225250.jpgいよいよ上架された船底を拝める時がやってきました。この写真ではわかりづらいが、何とまっ平らではないですか!キールのキの字もありません。この船底を見ると艀はやはり船舶ではないと再認識してしてしまいます。大きな舵も船底レベルでスカッと切れています。これで舵の効果はあるのでしょうか?艀の設計思想も調査するといろいろ面白い話が出てきそうです。ちなみに船底はたしか8mmの鉄板だそうです。厚いですね。
しかし、水上ではヒューマンスケールに見えたこの艀、ドックに入れてみるとでかいですね。その後、ドックを密閉しサンドブラストで付着物、塗装をはがし(写真)船底検査。結果良好であり、特に補修することなく無事クリアーした。その後、再度横浜赤レンガ倉庫に曳航し防災フェアーに参加。無事終了。出費が痛いですが貴重な体験をしました。
[PR]

by canalscape | 2008-04-06 10:12 | テクノスケープ