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カテゴリ:クルーズイベント( 26 )


2011年 08月 09日

御舟かもめ 船上茶会

船上茶会。船好きなら一度は企画を考える催し。今回、あの小さく程よいスペースをもつ御舟かもめで開催するという情報が入った。この日はちょうど川仲間の作った大阪の川映像「大阪静脈」のプロモーションのお手伝いでたまたま大阪に居合わせる。様子がわからないため若干の不安を感ずるが、この機会を逃すのはあまりにももったいない。城北川チャレンジクルーズ(後日ブログup予定)に続けて節操なく参加することを決意。

時は盛夏の7月31日(日)16:20八軒家浜の川の駅桟橋に集合。天気はうす曇時々晴れ
川の駅=待合、桟橋のスロープ=路地、乗船=にじり口という見立てというところでしょうか。
年甲斐も無くわくわくしながら乗船。
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まだ日差しがきついが、水上に出ると穏やかで川風が心地良い。茶室に匹敵する外界からの隔離感や一体感のある船空間。船長一路大川上流に舵を切ります。
亭主は空堀という古い町屋が残るエリアで、古民家をリノベーションしRojiroom というカフェと環境デザイン事務所 素地(soji) を主宰されている松下岳生さん。なんだか本物のお坊さんのような風貌です。
なんと今回僕の泊まったHOSTEL64の植栽計画もやられたようですよ。
オフィシャルに客を招いての船上茶会は今回が初めてという。今日の客は和装が素敵なおば様2名と大阪のお嬢様方3名と男は僕のみ。手短に自己紹介しつつ、亭主から企画趣旨とこのあたりの川の歴史や景観について解説をいただく。本業がランドスケープや建築家だと幅広い視点でお話できて得ですね。
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客のみで10人乗りの御舟かもめだが、茶会となると客6人、亭主、水屋の計8名くらいがちょうど良い。無理なく会話が出来る人数ですね。
後ろのキャビンは水屋として利用され、和装の女性がお菓子やお茶碗を運んでくださいました。
亭主は船首にてお手前を。偶然でしょうがちょうどよい広さなんですね。
さすがに炉は無く電熱器を利用していますが、道具は水指が無いくらいで茶室とほぼ一緒の設え?
よくは知りませんが本格的ですね。
まずは昆布の入ったお白湯をいただき口を湿らせます、昆布の上品ないただき方などご指導いただく
お菓子がでてきました。目を引いたのは杏仁豆腐のような白にブルーのゼラチン?
涼しげで夏らしいお菓子。味も洋酒が利いておりさわやかな味わい。夏向きですね。
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ガラスの茶碗が運ばれ、いよいよお手前。御舟は環状線鉄橋を過ぎたあたりで舵を切り
下流に向かいます。風もなく穏やかな水面ですが、釜もあり引き波等で揺れたら大変
細心の注意を払い航行。ガラスの茶碗にグリーンの抹茶がさわやかです。
かもめのカラーにもなじみますね。おいしくいただきました。

大川のパノラマをバックになんとも絵になりますね。せっかくですから和装すればいいのに
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景色を楽しみ亭主のお話を伺いながら2杯目をいただいた頃に中ノ島に到着。
堂島川に入りちょうど西向きとなる。水面に反射する夕日が美しい。

公園という公共エリアを期間限定で利用したビアガーデン。規制緩和ですかね?
公共スペースを使うのが抜群に達者な㈱ゼットンの運営なんですね。すごい賑わいです。
こんなところに大阪のうまさを感じてしまいます。
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皆さんに手を振りながら進みます。船は陸とのこんな単純なコミュニケーションが不思議と楽しいんです。

潮が上げてるにもかかわらず、サービス精神旺盛な船長も日ごろ鍛えた操船術で低い橋くぐりを披露。意外な余興までついて、ご婦人方も大喜びです。
古今東西低い橋くぐりは船乗りの血が騒ぐようですな(笑)
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そんなわけで盛況のうちにお茶会終了。天候に恵まれました。

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茶会というある程度しきたりのある場や船という運命共同体的空間は、知らない人同士乗り合わせても共有できる時間を作り上げる力がある。一人もしくは少人数で参加し知らない人同士、やや緊張感のある中で季節と川のある街を愛でてみるのはいかがでしょう。
新鮮で濃厚な時間を都市の水面で得ることが出来ることでしょう。
これは季節ごとに乗りたくなる催しだな。

毎月開催するようなのでぜひ御舟かもめのHPをチェックいただきたい。
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by canalscape | 2011-08-09 02:08 | クルーズイベント
2010年 12月 10日

残念な浮桟橋

最近BPAのクルーズに参加いただいた方がご自身でクルーズ企画を主催するケースが何件もでてきた。近づきがたい都市の水辺が実はかなり自由に航行できるし、協力いただける船会社さんもたくさんあることに気づいたからだ。僕らがこのような企画型クルーズを始めた2007年頃は、ごく一部の船会社にしか対応いただけず、また参加者もなかなか集まらなかったのだが、この3年間でずいぶん状況が変わってきた。今は都市河川クルーズバブルといってもいいくらい人が集まり、BPAクルーズの類似企画も見られるようになった。そんな中自分たちで企画してみたくなるのは当然の成り行きであり、僕らの価値観が共有されはじめたということだと思う。そんな企画のひとつに、興味深い出来事があったので記録しておく。

新宿区O地区青少年育成委員会主催による日本橋川E-BOATツアーを10月24日(日)に常盤橋防災船着場にて開催した。
この企画は、BPAのリサーチクルーズに何回かプライベートで参加いただいていたO地区青少年育成委員会の方から、何か船を使った地域交流イベントをやりたいとの相談があったのが切っ掛けであった。この手のイベントは大概地元の桟橋などを使って地元の団体が開催するケースがほとんどなのだが、新宿区は内陸部で運河や可航水路が無いエリアであり、船や水辺を使った企画とは無縁である。地元でない団体が防災船着場を使用してこの手のイベントを開催するのは極めてまれである。今回は、新宿区の予算が使え、区民の交流を目的とした企画であれば新宿区外で開催しても問題ないというもの。
条件は東京の水辺であれば何処で開催しても良い。できればE-BOATを使いたい
親子参加型のイベント。対象人員は100名くらい。というものであった。
僕らは区の団体が他区の水辺と桟橋を使い水上イベントを開催するという稀なケースのためこの機会を有効に使うべく、ある企てを試みた。
それは、わりとコンスタントに使われている中央区の常盤橋防災船着場よりも、立派な浮桟橋があるのに極めて利用率が低い桟橋を使ってみようという提案である。
BOAT PEOPLE Association(BPA)は一般社団法人という非営利団体の法人格を持っているのだが、どこの地域にも所属せず回遊魚のごとく東京・横浜の運河や都市河川をぐるぐると船で回遊している団体(文字通りボートピープル)であるため、一般的な地元の水辺を活性化させるべく結成されているNPOとは大きく性格が異なったグループである。よって、特定の地域との繋がりが弱く地元主催のイベント等には参加することは困難であり、当然地元主催イベント時の開放しか考えられていない防災桟橋の開放時には参加できない状況なのだ。今回のような、区に属した団体が主催するイベントであれば、同じ東京都の区と区の話し合いとなるため解放されるのではないかという期待があったのだ。

まずは、BPAにてターゲットとなる桟橋の洗い出しと1周1時間程度のコースを数案主催者に提案した。その中から、都市の水辺の面白さが凝縮され、無理の無いコースを組めるがE-BOAT航行の実績が少ない芝浦の運河が浮上してきた。芝浦西運河に1年前に出来た浮き桟橋があるのだが、使っているのを芝浦運河祭り以外に見たことがない。ぜひこの機会に使ってあげたらどうかと提案した。
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水路をボートで航行するには特に許可や届出は必要ないのだが、ボートを下ろしたり参加者の乗り降りのために必要な桟橋の使用許可は桟橋管理者から得なければならない。たいてい連絡先が桟橋の入り口に書いてあるため、そこに書いてある電話番号をお伝えした。そこには田町の商店会の連絡先が記述されていた。
主催者は、まずそこに電話し会長および責任者の方にお会いして企画趣旨をお話したようです。僕も同行したかったのだが、会社勤めのため昼間の活動は無理があり、主催者のみで交渉した。結果いろいろな要因で利用率の低い桟橋を外部の方が有効利用してくれるのであれば歓迎するとのありがたい合意を得ることができたようだった。最大の難関を突破したと。後は必要書類を事務的に提出すれば問題ないだろうと考えていた。
さっそく商店会の方のアドバイスに従い東京海上保安部にイベント時の水域使用許可の申請をし、本企画では水域を占有しない旨の説明を行いイベント開催の許可を得た。これで終わりかと思いきや、桟橋を管理しているのは区ではなく港湾局なので、そこに桟橋の使用許可をもらう必要があるとのこと。不吉な予感です。
案の定、港湾局からは地元主催のイベント以外は開放できないとの返答。地元および保安部の了解はとっているとの説明をしてもダメの一点張りだったようです。聞いた話なので詳細は不明ですが、このような稀な機会を利用して局内で検討するという融通は利かないのですね。残念なことです。ルールというのは状況によって柔軟に対応できなければ硬直化し、高額な施設を造ってもまったく使われない状況を生みます。本来の機能は防災桟橋であり、地元のための施設であっても利用率が低くては身も蓋もないと思うのですが・・・。そんなことより、何か起こったときの管理者責任を少しでも減らすことが最大の関心事となってしまったのでしょう。行政がやらなくてはならないのは使わせない管理をすることではなく、桟橋利用を促進させ防災桟橋の本来の機能を体験してもらい広く周知することのはず。そんな企画をただで開催してくれる団体がたくさんいるのに無碍にしちゃいけませんね。必要なルールは事前の使い方説明と事故が起こったときの対処法とそのネットワーク作りではないでしょうか?
水辺に希望を持っていた方に、いきなりこんな生々しい体験をさせてしまい申し訳ないと思うと同時に、こんな面倒なことをしてまで水辺の体験企画をしたいという主催者の情熱に脱帽です。
そんな経緯があり、さすがに主催者も水上企画を諦めかけていましたが、僕らもお世話になっている、E-BOATを所有するNPO法人 地域交流センターに相談したところ日本橋川の常盤橋防災船着場なら地元なので使えますとの回答をいただき、彼らの庭である日本橋川で無事開催できた。僕らにとっては良く知った場所だが、O地区の皆さんにとっては馴染みのない場所でなかなか面白かったようです。実現してよかったです!
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いろいろありましたが、これに懲りずまた水上企画にチャレンジしてもらいたいものです。
BPAではご自身で企画したい方のお手伝いや楽しいコース紹介、適切な船のご提案もやってますので
お気軽にご相談ください。もちろんお手伝いレベルなので無料です。
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by canalscape | 2010-12-10 19:24 | クルーズイベント
2010年 10月 31日

加藤洲十二橋チャータークルーズ

秋をすっとばしてすっかり冷え込んでしまった10月だが、今更ながら夏の思い出を記録しておこう。
2010年8月 川マニア@t_onoさんの企画にて佐原水郷クルーズが開催された。今回は撮影の邪魔にならないよう特別に屋根無しサッパ舟をチャーターし、コースも3時間超にも及ぶ特別コース。見所は、極小 仲江間樋管、仲江間閘門、新横利根閘門、横利根閘門などの閘門三昧のほか、素朴な生活水路とまっ平らな関東平野。加藤州十二橋の親水集落あたりかな。コースマップはこちら。
今年オープンした川の駅 水の郷さわらに集合し、猛暑の晴天下サッパ舟にて出航。利根川から極小仲江間閘門に入り近所のおばちゃんが操作する手動の閘門操作を鑑賞。
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その後まっすぐで静かな生活水路を航行し加藤州十二橋へ。
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途中レンギョの襲撃に会い舟にまで60cmほどの大物が飛び込んできた。いや臭いのなんのって、水路は匂わないがレンギョってうわさどおり臭い。さすがの船頭さんも辟易している様子。しかしすごいジャンプ力だ。こんなの初めて。
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レンギョの洗礼を受けた後いよいよ集落内の狭い水路に突入。あやめ祭りの時は土産物屋が並ぶというプラットホームのような水際店舗も健在。
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去年から何も変わっておらず安心していたが、この水路から利根川に出るのに通過する大好きな加藤州閘門に異常事態。なんとあやめ色に塗り替えられている。これは事件だ!やば景だ!素直で水門らしいグリーンであった水門が薄紫色に塗られてあやめの絵まで描かれているのだ。まったくなんだかなー。素朴な集落と水路が売りのこの航路に水を差す出来事であった。ミニ閘門は工事中のため水路を引返し、サッパ舟のホームポート与田浦観光組合へ向かい休憩。

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サッパ舟の艇庫を見学。
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再度乗船し生活水路を航行し大割閘門を通過し常陸利根川へ。だだっ広くて平坦な関東平野を堪能し、再び新横利根閘門から内水面横利根川に入る。
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この運河沿いは内水面らしく周辺家屋と水面の距離が極めて近く、安易にボートの出し入れが出来るため、レジャーボートが多数陸置きされており独特の水際風景を形成している。バスボートや釣り船からかなり高額なクルーザーまで置いてあるが、東京のオーナーが通っているのだろうと思われる。
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横利根川も終盤に近づくとヘラブナ釣りの木造船が並んでいるのを見られる。パラソルを立て、一人1艘貸切り優雅な水際風景を形成している。ボートがFRPでなく木造船なのがいいですね。これはかなりの景観価値ですね。
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そんな先にレンガと黒々とした鋼板の横利根閘門が現れる。なんとすばらしいランドスケープ。重要文化財に指定されているようだが、日常可動しているのがなんともすばらしい。
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閘門を通過した後の横利根水門。閘門に人気が集まりいまいち注目されないのだが、僕はとても威厳があり美しい水門と思うのだがいかがだろう?青い鉄板の色合いなんか最高です。
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炎天下の水郷ツアー。閘門三昧かつ好きものからみるとバラエティーに富んだ水路ツアーであった。
しかし、みんなよく平気だな、サバイバルコンディションだと思うが。

◆関連記事
おなじみ大山総裁のデイリーポータルZ

chart table過去ログ
加藤洲十二橋めぐり 
横利根閘門 
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by canalscape | 2010-10-31 01:46 | クルーズイベント
2010年 10月 30日

大阪ドボククルーズ

10月16日、一年ぶりの大阪。前回は水都大阪で御船かもめをはじめ、都市河川クルーズに乗りまくった。今回はなんとBPAクルーズには皆勤賞かつ真っ先に予約を入れてくる@mechapandaさんがご自身で企画したもの。御船かもめという10人で満席になってしまう小型でオリジナリティー溢れる船で、僕もお気に入りの尻無川をはじめ、木津川、安治川という港湾色満載の都市河川をめぐる大阪ドボククルーズだ。午前、午後それぞれ1.5時間づつ。濃密だがあっという間のクルーズデイであった。満員なら午前午後あわせて3時間で1人4000円って安いよな?大丈夫か御船かもめ。
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さて、家族もちにとってはややハードルの高いこの企画、なんとか家族の了解をとり深夜バスで大阪難波へ。大阪は見事な晴天、風も無くクルーズ日和だ。出航場所の大阪ドーム横の桟橋へ。今回は、東京からは大山総裁と@kyannag、田村会長も参加。あとは関西圏のドボク好きの面々。同好の士は日本全国いるのだなと妙な感心をしてしまう。Twitterの凄いところは日本全国同好の士に即座に情報を告知してしまう機動力だ。ここ1年の傾向ですね。コースマップはこちら

10:00いよいよ出航木津川を下る。大正地区特有の四角いトラス橋をくぐり、アーチ形の木津川水門を抜け、美しいクレーンを鑑賞し名村造船前の中山製鋼所。映画ブラックレインのロケでも使われた場所。規模は大きくは無いが色合い質感がすばらしい工場。一同無言で写真を撮りまくる。シャッター音だけが響き渡る船上。大概こんな時は興奮のあまりツイートできないんだよね。このあたりは去年探索した住之江の貯木場や名村造船がある水域。僕だったらそちらもツアーに組み込むのだが。
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次に木津川運河を抜けて大正内港から尻無川を遡上。大阪港湾名物、大阪市運営の渡船乗り場を何箇所か通過。自転車が積める無料の渡船があるなんて素敵だ。8箇所もあるらしい。
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そして尻無川水門。こちらもアーチ型。色は青。この形はこのエリア特有のもの。四角いトラスといい、この水域特有のドボクがあるというのはいいですね。
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楽しみだった尻無川、水門の内側は、係留船と水上バー、水際の古い倉庫群と倉庫をリノベしたレストランなどなんともいえないフリーダムな雰囲気が。アイストップにはやはり四角い深緑色のトラス橋とスケールアウトした大阪ドームが鎮座する独特の景観。たまりませんねこのキャナルスケープ!大阪でもこの河川だけみたいですねこんな自由に係留できる水域は。船長も思い入れがあるご様子。船好きにはたまらない環境ですよ。興奮度最高潮のうちに桟橋に到着。あっという間だね。
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大阪ドームの中の球場が見下ろせるレストランで定食を食べ午後の部へ
12:30出航し尻無川を下る。尻無川アゲインだ。川沿いの倉庫群は瓦屋の倉庫だと船長が教えてくれた。港湾の倉庫で屋根に瓦が乗ってるのはここでしか見られない光景かと思うが。瓦が載ってるせいで、どことなく中国蘇州あたりの運河を彷彿とさせるキャナルスケープ。
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尻無川水門を出て、今度は天保山運河を航行、美しいクレーンが並ぶエリアを抜けて天保山JCTへ!
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このあたりはJCT好きの間では有名なスポットらしいですと船長。そうらしいですねー、楽しみ!と大山総裁。橋の下からJCTがチラ見。またまた興奮度アップ。またまたほぼ全員1眼レフ持参の異様な乗客達は無言の撮影体制に。凄い凄すぎる!深いグリーンの道路裏と白い橋脚が素敵だ。足元にはバージ船。こちらも東京湾のバージとは違う形。もっと厳つい、甲冑バージか。迫力あるな。
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芝浦LOOPのようなJCTとBARGEのコラボレーションに感嘆しつつ安治川へ
またまたアーチ型水門、こちらはコールテン鋼色。かっこいい。この形の水門は3箇所のみ。緑、青、茶全部廻った。
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安治川を遡り左岸に大阪中央卸売市場。コルビジェのチャンディーガールの建築みたい。
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戦前に建てられた、地下トンネルEV施設。立派な建築だ。
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都心部の堂島川に入る手前に住友倉庫、かっこよすぎる。
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途中橋の上から関西のドボクファンに撮影の歓迎を受けつつ天満の桟橋に無事帰航。楽しかったですね。
この日のクルーズの関連blogは下記を参照ください

大山総裁のデイリーポータルZ記事
@mechapanda撮影天保山JCT航行動画


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by canalscape | 2010-10-30 12:02 | クルーズイベント
2010年 07月 19日

CYCLE×CANAL TOUR 100711

先日の「東京静脈クルーズ」に続き、今日は東京大学羽藤研究室が中心になったモビリティーデザインヨコハマによる東横線高架跡地利用のリサーチWSの運河周りのナビゲートを承った。YCCの杉崎さんからお声掛けいただき参加した次第。
今日もなんとか天気は持っているがかなり怪しい。すぐにでも降ってきそう。
朝一に選挙に行き、9:30に石川町に集合。近くの公営?レンタサイクルで電動機付自転車を借りぷかりさん橋へ。電動自転車って初めて乗ったが、とても新しい感触の乗り物。基本自力でペダルを漕ぐのだが、後ろから誰かに押されてるような軽さ。その気になるとどんどん加速する。不思議だ。
 自転車は横浜美術館に駐輪し、ぷかりさん橋へ。手配しておいた、いつもの船に乗り込み一路横浜そごう前運河へ。そこから、日産本社前の帷子川(かたびらがわ)に入り国道1号線の下をくぐり、根岸線、旧東横線高架までリサーチに行く予定であった。地図参照

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その日は大潮の干潮であったため、橋の下のクリアランスは十分あり航行可能と思われたが、船会社がどうしても行けないと言ってきた。この先の運河は業務船もほとんど航行しておらず、浚渫がされていないため川底がどうなっているか不明であるとのこと。たとえ潮が上げていてもこの先は勘弁してほしいとのことであった。(向こう側の運河を航行している工事用船舶は、向こう側専用でこちらと行き来していないとのこと)
覗き込むとなんともそそる高架下水路が続いている、ほんの僅かな距離なのに、残念だ。座礁すると大変な損害となるため、あきらめて子安方面へ。こんな都市の真ん中に、未知のエリアがあることが意外だ。これだから水辺は面白い。
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このポートサイド地区だが、デザインされたポートサイドの公園より、対岸が魅力的だ。対岸は貨物引き込み線跡地や市場などがあり、歴史と都市インフラの荒々しさが備わっている。なかなか、廃墟チックな橋脚や石積み護岸など味わい深いランドスケープである。なんとかこのような断片を残しつつ犬島的再開発をしてもらいたいものである。
しかし悔しいな、以前より横浜駅西口のVIVRE前の運河まで行ってみたいと思っていたので、とても残念だ。あの雑踏の中の運河から水上バスが出ているととても運河が生きてくると思うのだが。
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あとはE-BOATでも出すしか手が無いな。しかし、どこから出せばいいのだ?ベイクオーターの水上バス桟橋から出させてもらえればベストなのだが無理だろうな。他には市場前の護岸を使わせてもらえればいいのだが、聞くとほぼNGだろう。首都圏の水辺でいざ船着けよう、ボートを降ろそうとすると、本当に場所が限定されていることに愕然とする。何度も書いているが景観的には開けているが、水面に降りようとするとがちがちに管理されていることに気づく。これは再開発されても例外を除き事情は変わらない場合が多い。

さて、気分を変えていつもの東神奈川の三井倉庫、日本製粉サイロ前の古い運河を航行。高島線の廃線鉄橋などもまだ残っている。一同驚きの歓声。意外とみんな知らないんだよな。廃墟の向こう側に、タワーマンション群が見えるのが近未来的。

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次に、子安浜の首都高高架下の運河を航行、子安の親水集落にどよめきが起る。

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何度見てもすごいよな、とても日本とは思えない。どうやってもこんなぶっ壊れた景観は再現できないだろうというくらい混沌としている。僕も最初見つけた時は興奮のあまり卒倒しそうだったよ。でも毎年確実に漁船が減ってきていますね。どうなってしまうのだろうこのエリア。ボートのバースと倉庫スペース欲しいな。

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その他、ホイストクレーン付きの中外倉庫
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その後、大岡川を遡り中村川を下り一周してくる予定であったが、大岡川と中村川との分岐点で、浅瀬があり航行断念。大岡川を引き返して終了した。潮が異常に引きすぎている。
こんな引いてるの見たことないが何故だろう。ここも浚渫してほしいな。
そんなこんなで、今回は踏んだり蹴ったりで散々であった。大潮の干潮と満潮は避けたほうがいいですね。思わぬトラブルに出くわします。
冴えないクルーズだったが参加の皆様はそれなりに収穫があったようなのでまあ勘弁してもらおう。スマン!

着艇後、公園で弁当を食べながら自己紹介と今回の企画の説明。まあ、僕らBPAと@zaikabou以外はみんな知ってるんだろうけど。YCCの杉崎さんに呼んでいただいたので、あまり経緯も判らず参加してしまったが、話を聞いているうちに高架利用が気になってしょうがない状況に。
午後は自転車で実際に高架を伝ってリサーチの予定であったが、BPAはBankARTに用があったため一時離席。夕方の意見交換会から参加。@errieがいてびっくり。早速Twitter管制塔やってる。
さて、東横線高架だが、並走している国道16号横の細長い敷地の向こう側の道路は元々運河だったところを埋め立てたもの。鉄道はこの運河に沿って設置されたのだろうか?後で詳しく調べてみよう。もし、この運河が復活して横浜VIVRE前の運河と大岡川に船で航行出来たらとても楽しい事になると思うのだが・・・。東横高架跡地も物流の歴史を継承してもらいたい気がするのだがどうだろう。
こちらの昭和6年の古地図を参照ください。

話は変わるが、高架と運河は驚くほど共通項が多いことに気付いた。線形空間であること。高架上GL+の空間、運河GL-の空間。レベルが違うために共にGLからのアクセスポイントが限られる。また、落下防止で共にフェンスなどで厳重に管理されている。さらに、どちらも土木に属する構築物であるが、運河は官庁管轄のため、民間人利用によるカスタマイズの想定はほとんどされていない。しかし東横線高架は?すでに横浜市の管理なのかな?高架を使っているうちに徐々にカスタマイズできる、自然発生的な整備が楽しそうなのだが。しかし、どんな人種がこの空間を最初に使い始めるのだろうか?最初に使い始めるプレイヤーが重要な気がしてしょうがない。そして、一部の先駆的な人種が始めた行為に対して公共性の解釈はどう提示されるのか?とにかく誰にも文句を言われないように問題の目を摘むことが公共空間に対する日本の一般的な回答だったと思うが、そこらへんで何か新しい試みが出来るといいんだろうな。

そんなきっかけを掴むためにも、まずはツアーを企画して高架上や高架下ツアーを開催するのが現実的なんでしょうね。きっと荒れた高架上や高架下は魅力的な空間だと思うよ。
いろんな人が集まってきて、いろんなクラスターが発生するのではないでしょうか。それでマスコミが書いてくれてと、そんな状況にならないと、近隣の方々の関心も高まらないだろうし。とにかく現場に行って、使ってみることですよね。そして、意見を吸い上げて継続的に議論できる場を作ること。コーディネーターはどんな人が適切なのかな?官庁主導でやらない方がいいですよね。
まあ、今後の展開が楽しみですね。また機会があればWS参加したい。
こちらに@errieがまとめてくれたWS中のtwitter集があります。参考まで。

一緒に参加した、横浜野毛在住で自転車、舟運ファンの@zaikabouさんの非の付けどころの無い優等生blogです。これを見たら僕は書く気が失せたので、詳細はこちらをご覧ください。仕事は建築系ではないのですが、プロを前にばしばし意見を言ってました(笑)
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by canalscape | 2010-07-19 23:46 | クルーズイベント
2010年 04月 15日

BO菜#2 船橋港から船で野菜を運ぶシュミレーション

前回の続き。
今回僕はBコースの東京湾横断クルーズとDコースのBO菜船着き場クルーズを担当。船橋の漁港から漁船で夢の島に届けられた救援物資を内陸部の深川まで船で届けたいというのが一環した趣旨。東京の内水河川には50か所以上の防災船着き場がある。これら日常使われていない施設を有効に使っていこうというのがBPAの基本方針である。今回は船を使って実際に救援武物資を届けたイベントのレポートである。コースマップはこちら。
下は当日配布の防災船着き場マップと今回のコースマップ。カシミールをカスタマイズし津波の被害を受けやすい低地エリアが一目でわかる。また、高潮津波被害から低地を守る水門や外郭堤防もプロットされている。今回も杉浦作。
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今回、船橋農協及び漁協に協力をいただくことになったきっかけは、BPAの井出が以前のNPOでの関係で知り合った船橋市で農水産関係のお仕事をされているHさんとの繋がりから始まっている。今回Hさん完全な個人的な活動とのことで名前は伏せておきますが、モチベーション高いですね。彼らの思惑としては、船橋特産の小松菜をアピールできる場が欲しいということと、船橋漁協の紹介。それとHさんが以前から付き合いのある漁協組合長であり、NPO法人Bay Plan Associats (奇遇だが略称BPA) という組織も運営されている大野一敏さんを紹介いただき実現した。大野さんは最後の狩猟民族である漁民や漁村から始まった船橋の歴史、遠浅で一級の漁場であった江戸前水域についての見識も深く、これら漁業の歴史や現在をNPO活動を介して広く紹介し、今後の東京湾のあり方に提言していきたいとの思いがあるようだ。ぼくらも、こんな都心に近い場所に近代化された漁港があり今でも漁業が営まれていることは全く知らなかった。今回運行いただいた漁船 大平丸は主にイワシ漁をしている船で伊豆下田で建造されたもの。江戸前の浅い海を航行するため、スクリューの無いウォータージェット式のVOLVOのエンジンを搭載している。中にはクルーザー並みのキャビンもありカナダや米国のフィッシャーマンという趣。
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このとても素敵な船を使って、各種クルーズ企画を開催しているらしい。積んでる酒も日本酒ではなくワイン。食事は地元魚介を使ったブイヤ―ベースと洋風だ。僕らの想像している漁民や漁船のイメージは完全に裏切られた。でも大漁旗や漁協コミュニティーの濃さは想像通り濃い感じでした。確実に言えるのは、彼らも社会や都市のあり方にコミットしたがっていること。このようなイベントを介して連携していくと思いもよらない新しい展開に繋がる可能性がある。

この船橋港だが、googleでみた感じ、大規模な船だまりが確認でき、以前から気になっていた場所。今回こんな形で訪問する機会が出来ラッキーであった。この船橋港、ららぽーとやIKEAなどの巨大商業施設、団地に隣接しており、生活空間の極めて近い立地にあるのが特徴。特に戸建て住宅街も隣接しているのが意外。このあたりにかつて漁村であった面影が残されている。普通湾岸には工場、倉庫、団地、その跡地のショッピングセンターやタワーマンション、高速道路しか無いからね。住宅地が近いので、港の入口にはしっかり水門が設置されてました。そんな興味深い船橋港こんどゆっくり探索したい気分。
そんな船橋漁港に以前年越し派遣村が開設された日比谷公園前よりバスで出発。車中品川港南地区のタワーマンションの管理組合長 吉武さんに高層難民とまで言われているタワーマンション街の防災対策についてレクチャーいただいた。真面目な防災話はこの部分くらいだったが、これでいいのか?
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船橋には京葉道路でわずか30分ほどで到着。近いな。個人的にはこのバスは余計だったような。船橋集合でよかったのではと思うが、内部でいろんな意見が・・・。結果3000円と言うのはなんだかね。参加の皆様にはほんと感謝してます。ちなみに利益は全く出ていませんので念のため。

さて、ここ船橋は、今回も参加いただいた大山顕さんのホーム。でもあんまり馴染みがなかったみたい。今日は大山総裁「ドボクから農業へ!」記念すべき1枚(笑)。なんと現代美術家の藤浩志さんも来てくれました。
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今回も新たな仲間を連れて来ていただき遊び倒してくれました。みなさん、春野菜らしく、色とりどりですね。5レンジャーか(笑)。モモレンジャー360°ビデオ、黄レンジャーtwitterにとフィールドワーク開始。
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この手のイベントは楽しませてもらおうという受け身のスタンスだと満足感を得られないと思う。彼らのように、映像サンプリングやtwitterの試行などライフワークに利用する位でないと面白くなかったかもな。あとフリーランスのジャーナリストのお姉さんめずらしい漁民生活に出会えてネタが収集できたみたいで満足げ。
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現地では大野さんより江戸前漁場と船橋の歴史と現在の港のレクチャーをいただき、野菜を詰め込み船橋を無事出航。ウォータージェット早い早い。
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全くゆれませんね。船の上で参加の皆様と野菜のディスプレー。みんな積極的に動いてくれてほんと助かります。
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船から連絡を入れ大漁旗を設置いよいよ夢の島マリーナに入港。KAZZさんの太鼓に迎えられ派手な着艇。みなさまお疲れ様でした!
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その後、会場で船橋魚介と小松菜を使った防災フードでランチ。こちらは全くタッチしていないので状況わからず。結局味見もできず、時間も無い昼食抜き。次の企画準備。タイト過ぎる。なんでこんなことになっているんだ。しかも何故か次の企画の言いだしっぺ井出がフェードアウト。どうなってるの?僕は船のナビゲーションと撮影をするつもりだったので、パニック。急遽墨屋を同乗させ深川に向け出航。そんなことでバタバタ企画に。おはずかしい。今回も地図だけはかっこいいな。でも現場の潮の状況を読んで急遽コース変更。かっつり内部河川の迷宮感を楽しんできました。その後の詳細はBPA HP NOTEをご覧ください。

さて、今回いろんなアイデアと思惑が入り込んでしまい、結果同時多発的かつ極めてタイトなスケジュールのイベント形態となってしまった。BPAメンバーも誰も全体像を把握できていない状況。事後、blogやtwitterで状況を何となく認識できた次第。構想が大きく身の丈を超えたイベントであり個人的には不満がのこった。参加者が協力的であったため無事終了したが、ちょっとしたことでクレームの山になりかねない要素が多分にあったと思う。

今回の企画を介して発見できたことに同時多発イベントで多方面から一か所に集まってくる企画にはtwitterはかなり有効だ。各イベントに中継係がいて、全体をまとめる管制官がいるとこれだけ広範囲にわたる移動型イベントでも全体像が把握できるのではとの意見を@errieさんや@hachim088さんからいただいた。万一トラブルが発生しても管制官が周知し、適切な情報を現場に送ってくれる。ヒューストンとアポロのような通信設備は無くても、誰でも参加できるtwitterで気軽に通信できるのがいいかもね。
これは午後のBO菜船着き場クルーズのように、橋や陸上とのMEET企画でも同様に有効である。実際、震災時は同時多発的に大量移動が起こるはずだ。いったい何処が防災拠点になり救助船が来るのか?最も近い場所をtwitter内で発見できる可能性があるのかもしれない。まあ、アンテナが無事だったらの話だけどね。バッテリーの問題もあるね。水、毛布、雨除け、トイレの次位に重要な問題だよな。
次は海上アポロ13計画かな。
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by canalscape | 2010-04-15 23:53 | クルーズイベント
2010年 04月 12日

LIFE ON BOARD BO菜 #1 「なぜ 防災+アート+船なのか?」

2010年3月22日(祝)快晴。前日の嵐が嘘のような晴天ぶり。不思議なほど毎回天気についている。ついに複雑極まる同時多発イベント「BO菜」BOATと野菜が被災地を救う?が始まってしまった。
防災イベントをやるそもそもの発端は、2005年横浜トリエンナーレ出展後にBPAが所有していたLOBというバージ船を改装した水上スペースを係留するための名目として、防災ステーションにしていこうとの発案から始まっている。公共空間である運河水面への係留利用は、公共性の高い期間限定のイベントでしかあり得ないというのが、国土交通省や港湾局の見解であった。僕らは官庁主導の固く啓蒙的な防災イベントでは無く、アートや音楽を取り入れ文化性があり親しみやすいイベントとして開催しようとしてきた。この方針で2007年5月にバンクアートで開催された地震EXPOでNYKの護岸に、2007年3月から4月までは「内閣府都市再生事業調査」として品川区大井競馬場の閉鎖されている水上バス乗り場に、2007年9月に「国土交通省主催の防災フェア―」にて横浜赤レンガ倉庫前にLOBを係留することに成功してきた。
ちょうど、新潟の地震などがあり、行政が防災意識を高めるために防災イベントの開催・参加を推奨していたことや、デザイン業界や建築教育の世界でも社会性のある、防災グッズのデザインや防災シェルターのデザインが注目されており、「防災」は旬なキーワードであった。ストレートにアートやデザインに社会性を持たせることができ、アート・デザイン業界から見ても意義の高いイベントとなり、行政や財団も助成金を出しやすくアート業界と行政という親和性の低かった双方の思惑が合致するまれな事例であったと思う。

僕らは、たまたま水面利用の観点からアプローチしていたらこの波に遭遇したというのが正直なところだ。阪神大震災の時、陸上の道路は寸断され救援物資の搬入や帰宅困難者の移送が困難な状況であった。しかし海上利用は効果的であり、水上バスや屋形船が大活躍した。それらの教訓から、東京でも防災船着き場の設置や防災護岸の整備に力を入れてきた。しかし、それらの存在は市民への認知度が低く非常時に有効に活用できるのか疑問である。また、日常これらの施設が全く使われていないのはもったいない。日常の中で有効に利用していくべき、たとえばLOBに防災物資を備蓄し、普段はカフェとして営業してこの場所の認知度を上げていくなどがBPAのアイデアであった。この考え方は行政側にもアート業界、マスコミにも受けが良く期間限定で実験的に係留することができた。しかし、港湾局はバージの係留には強い懸念を示しており、その後実施することは無く今日に至る。
以上のような、話すと長い経緯があり今回の「BO菜」に至っている。BPAは震災ボランティアや防災そのものにについてあまりコミットしていないが、非常時の船利用、桟橋利用については本気で有効と考えており、それらを絡めることで行政の縦割りや高いハードルを越え、水辺の解放に向かうのであれば、大いに活用してやろうとも思っている。

そんな経緯で東京アートポイントの中でも実施することになったのだが・・・。

当初のイベント候補地は湾岸のタワーマンション群の中心地品川港南地区の東京海洋大学マリーナであった。本来なら実際の防災桟橋を使用するのがベストなのですが、桟橋利用は地元組織のイベントか官庁主催のイベントでない限り、使用することが極めて困難。また、船を長時間係留したり、飲食を行ったりすることがほぼ不可能なのが現状の官庁の考え方なのです。いくら東京アートポイントが東京都主催の企画であっても縦割り行政の中では歯が立ちません。そのようなお粗末な状況を回避するべく、芝がありフェンスの皆無な貴重な水辺空間である海洋大学のマリーナを利用させていただこうと思っており、そこならよりリアルに非常時の舟運利用を体験できたでしょう。しかし、残念ながら落水などの危険を理由に大学側の許可を得られず断念。アカデミックな組織である大学でもこのようなフェンスの無い水辺を不特定多数に開放することは抵抗があったようです。残念!
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それでもあきらめないところがBPAのしぶといところ、お金を払えばビジター艇を受け入れられるマリーナなら法令上なんの問題も無いはず。夢の島マリーナのビジターバースなら文句なかろう。マリーナ側にとっても普段縁の無い方々がマリーナを訪れてくれるのは悪い話ではないはず。この目論見は見事に当たりマリーナ側は歓迎してくれたが、施設は港湾局の保有であるため
最終的には港湾局の許可が必要とのことであった。またまた港湾局、許可を申請したがなかなか下りない。許可できない理由は見当たらないはずだが何故なのか?暗雲立ち込める中財団側から再度催促をお願いし、最終的にはなんとか許可いただいた。
さて、めでたく開催地が決まったのだが、いかんせんマリーナ周辺にはタワーマンションも市街地も無く人気がない。世界の港湾都市では一等地にマリーナがあるものだが、日本ではだいたい昔都心にあった舟溜まりは排除し、辺境の地に整備されたマリーナを設置しているケースが大半だ。しかし、ここまで参加者を誘導してくるのは至難の業。一難去ってまた一難である。
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この辺境の地にスムーズに誘導するにはやはり舟運が最適だろう。この地を震災時避難キャンプと見立て、都心の被災地から船で脱出してくるというストーリー。また、そこでは廃材とブルーシートでシェルターを設営し、炊き出しもされている。食材や救援物資は東京湾に面する近隣都市から船でこのキャンプ地に搬入されるというシナリオを設定した。
そこには、脱出、救援、避難所生活、非常食、舟運利用などのほか、震災時の癒しの必要性も提案されていた。東京アートポイントという生活の中にアートを提案する部署の共催であるのでアートを入れ込むことが必要であった。今回は、船上でのリラックスしたKAZZの音楽や作家 坂口恭平の「0円ハウスの作り方が」それにあたる。また、葉山の「UMIGOYA」からわざわざ出向いていただいたメイン会場のテントやフードコーディネーター福井純代を入れた非常時の食の提案などもアートの文脈にあたる。
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そのほか、近隣都市からの救援物資の輸送については船橋農協及び漁協の協力があり、農協からは船橋名産の旬の野菜「小松菜」を中心とした野菜BOXを、漁協からは会場で出されたブイヤーベースの魚介の提供とウォータージェット漁船「大平丸」の協力などがある。これらは産地直送、生産者と消費者の直接対面というメリットにおいて協力いただいた。
これら、それぞれの思惑が絡んだため、同時多発的な複雑なプログラムとなってしまった。
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これら多様な要素が入り込むことで従来の防災イベントとは違った雰囲気になり親しみやすくなったとことは確かだが、反面公費を使っているのに真面目な防災体験が少ない、イベントが複雑で判りにくい、コンセプトが判りにくいとのご批判もあるかと思う。個人的には、ライフワークとして「防災」や「被災地救助」に関わっているわけではないので「防災」という錦の御旗を利用したお祭り騒ぎに同調しかねる部分も多分にあったし、「防災」イベントと言えば審議の通りが良く予算がついてしまう行政の能天気さにも違和感があった。また、いろいろな要素が入り込み過ぎており、スケジュールが過密でコンセプトやメッセージが判りにくいため、もっとテーマを絞り込むべきとの感想を持っていた。
しかし、やってみて初めて見えてくるものも確かにあり、参加者から新しい視点を提示されることも多分にあった。その一つは「通信」と「同時多発移動」であった。続きはこちら

BPAオフィシャルblogはこちら
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by canalscape | 2010-04-12 00:07 | クルーズイベント
2010年 04月 06日

LIFE ON BOARD 江戸の水迷宮クルーズ

2010年3月13日(土)快晴だが南西の風強し。運よく今回は運河内のコースがほとんどであるため実施できました。豊洲運河や隅田川で向かい風がつらかったが、気温も高く天気に恵まれた。
今回も前回の東京低地クルーズに続いてE-BOATを組み込んだプログラム。
参加人数はイベント関係者も含め約80名、午前午後とも乗船定員いっぱいの人数でした。
参加いただいた皆様ありがとうございました!
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今回の企画は午前午後ともE-BOATを組み込んだため、より複雑なスケジュール調整を要した。乗船出来る桟橋が限られているため、合理的なコース取りが難航。結果、どうしても3時間が必要という結論となった。
皆さん文句も言わずよく付き合ってくれました。
この水域は、運河好きには見るべきモノが多くありジックリ廻りたいエリア。しかしながら使える桟橋は天王洲ヤマツピアと勝どき朝潮桟橋(午後からしか利用不可)のみ。相変わらずの貧相な桟橋状況です。しかもどれもこれも駅から遠く分かりにくい場所ばかり。Google mapが無い時代ならたどり着けないよ。皆さんよくたどり着けますね、感心します。
そんな訳で今回も船会社さんに無理言って、E-BOATを曳航し途中で乗り移り、コース回航後また動力船でピックアップするというとんでもなく面倒な仕事をお願いした。普通やってくれないですよこんな事。しかも女性スタッフ2人のみでのオペレーション。萌えますね。
では何故そんなことしてるかというと、E-BOATを降ろせる場所が適切な場所に無いので仕方なくやっているのです。手漕ぎボートで廻るのに適した水域である浜離宮周辺水路に無理なく行ける位置に降ろせる場所がありません。古川についても同様です。これが現在の東京の運河の現実です。ぼくらBPAは魅力的な水面には合法的かつ安全に入り込み、楽しんでやろうと思っています。参加の皆様は実はかなり実験的な水域利用に加担しているのです。こんなに楽しい「公共水面」があるのに使わない手はないですよ。
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今回のテーマは江戸の水迷宮。浜離宮や古川など江戸時代から利用されていた水路を巡るため「江戸」がついた。あと東京都や歴史財団の受けがいいですよね。歴史ネタは。実際「迷宮」感を作り出している芝浦地区の運河や勝どき地区の運河の生成は比較的新しく大正末期から昭和戦前にかけての時期なので江戸ではないのだが・・・あまり突っ込まないでいただきたい。水迷宮って響きがいいでしょ?BPA墨屋のアイデアです。
そんな経緯で今回は人文社さんに許可をいただいて天保14年の江戸古地図を使わせていただいた。現在の地図と比較すると、埋め立ての経緯や運河が造成されていったプロセスが何となく感じられると思う。古地図って面白いですね。現在版の運河マップはBPAが2004年に結成され最初にやったリサーチで作成した品川・芝浦エリアの地図の簡易版。品川観光協会からの依頼で作成しました。その当時はこの活動がこんなに長く続くとは思ってもいませんでした。ただ、船を使ってこの豊かな運河を使い倒したいとの欲求のみで週末集まってやってましたね、坂倉君がイラレで華麗に作成してくれた、なつかしい。この水域はBPA発祥のエリア、芝浦アイランドが出来、品川浦の船が少なくなり、TYハーバーに水上ラウンジが出来・・・いろいろ施設が整備され随分変わりましたが、相変わらず水上で遊んでる方はごく少数です。
今回も前回の東京低地クルーズに続いて地図好きの杉浦さんに地図製作をお願いした。お陰様で情報はかなり削って整理していますが、見やすい資料になったと思うがいかがでしたでしょうか?
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E-BOATも前回と同様、旧知の浜田さんにお願いし快諾いただけた。毎度御世話様です。
その他、写真を千葉大小林君と杉浦さんに、動画を厚かましくも「東京静脈」の野田監督にお願いしてしまった。出来上がり楽しみです。そしてレポートは大山さんじゃ豪華過ぎですね。

今回も参加者の皆様が協力的な方ばかりだったので、複雑なプログラムに関わらず、時間内に無事故で終了できました。しかも各自楽しみ方を考えてきており、遊び倒してくれました。特にtwitterでの船上生中継をしている方が数多くいらしたのが新鮮でしたね。午前午後通しで7時間も参加した猛者も結構いらっしゃいました、お疲れ様です。あと大山顕さんやBPA山口が360度魚眼レンズビデオ「SONYブロギー」?での撮影を実施。対応早いですねー。常連の@mechapanadaさんはE-BOAT用にヘルメットにカメラつけてきた。みんな積極的だ。
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僕は噂のtwitterが身近に出現したことに衝撃を覚え、早速次の日にエントリーしてみた。Blogとは違う使い勝手であることは良くわかりましたがなんだかせわしない(笑)。
こんな感じでこのイベントを有効に使ってもらえるとこちらもやりがいありますね。今後も参加の皆様とコラボレーションしていけるのが理想です。運河や船の使い道はまだまだ開発途上ですよ。

◆当日写真をUPしました。ご覧ください
午前の部 ABコース

午後の部 CDコース

◆イベント詳細は下記の参加者及びスタッフblogをお読みください。

大山総裁
http://portal.nifty.com/2010/03/19/b/
Mechapandaさん
http://mechapanda.seesaa.net/article/143834971.html
http://blog.moco-moko.net/
ART SCAPE JAPAN
http://www.dnp.co.jp/artscape/eng/ht/1004.html
twitterまとめ
http://twilog.org/yujiym/hashtags-bpatour
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by canalscape | 2010-04-06 00:21 | クルーズイベント
2009年 12月 14日

LIFE ON BOARD 東京低地クルーズ(江東区臨海部編)

前回続き【LOB東京低地クルーズ Cコース:江東区臨海部エリア
朝潮桟橋から午後便の出航。越中島桟橋同様とてもわかりづらい場所にもかかわらず、参加者はほぼ時間通り集合した。使うかどうかわからないが、E-BOATを曳航して出航。何か知らんが予定より人数増えてないか?意外と満員だ、まあいいか。
朝潮運河のいかだ組合の水上住居を横目に一路臨海エリアへ。
江東区臨海部は昭和初期より急速に埋め立てられて広がったエリア。標高はゼロメートル以上あるエリアだが、しっかり外郭堤防と水門でガードされている。
低地の微地形は目視ではわかりづらいため、本クルーズではカシミールという地形地図を用意した。標高ゼロメートル以下の地形は本来拾ってくれないのだが、元永さんというその筋では有名な方がカスタマイズしたアンダーゼロメートル地形図をベースとした。
実はLOBクルーズでは壁写真家で地図マニアでもある杉浦さんに何かとお世話になっており、今回も手持ち資料の地図作成をお願いした。外郭堤防と水門で低地が守られているのが判る地図と埋め立ての経緯が判る資料、それと木場の貯木場が判る明治時代古地図を入れることをお願いしたところ、すぐさま資料を集めてくれた。もともとは地上絵で有名な石川初さんの作られたものらしいが、彼女の多様なネットワークから大変クオリティーの高いマップを短時間でまとめてもらい大感謝である。おおまかな方針を伝えるだけでBPAが好きそうな情報を集め、デザインまでしてくれる人ってそうそういないですよね。ついでに中央防波堤ツアーの手配までしてもらっており、お世話になりっぱなしである。
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この臨海埋立地。高度成長期までは、工場や倉庫、造船所が立ち並ぶエリアだったが、8年ほど前から超高層マンションと巨大ショッピングセンターが林立する新しい東京の風景を象徴するエリアに激変した。しかし今でも細々と港湾らしい施設も散見される。造船所、橋梁、LOFT、水門、船舶用ガソリンスタンド等、昭和的港湾風景も健在だ。
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豊洲運河に面する未利用の貯木場、まるで都市のアリーナだ
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こんな昭和な造船所が今も現役で!
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佐野造船という、チーク材でヨットを作れる造船所
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大山総裁のジャケットとマフラー橋と同じ色だ。まさか狙ってた?
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結局、貯木場も船溜まりも、正式には立ち入り禁止となっているため今回のような公式イベントでは立ち入ることは出来なかった。残念無念である。荒涼とした業務船溜まりから見る浮かれた東京風景は何とも奇妙な感覚をもたらしてくれる不思議な場所だ。この周辺にはその他、新木場貯木場などの平水面があり、鏡のように平らな水面と超高層や高架鉄道・首都高との対比に妄想が広がる。貯木がされていない貯木場はガラーンと美しい水面をもてあましている。
今回は入れなかった12号貯木場。中は業務船船溜まりになっている
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こちらも立ち入り禁止の14号貯木場、まだ現役稼働中の製材所があります。スロープが特徴的
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BPA活動の初期段階で制作したBARGE Village模型
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こんな場所にバージ船を転用した水上空間を集積させ、フローティングヴィレッジを形成させたらいいのにと、5年前から提唱している。カフェやシアター、ホテル、浮庭園etc。様々な機能を持ったバージ船が有機的かつ自然発生的に増殖する感覚。物理的には低予算ですぐにでも実行できるものだ。問題なのは、公的な水面をいかにして占有利用するか。作ったはいいが、マーケットになりえるのか?なにも商業利用でなくてもいいだろう・・・。未経験の領域のため課題は山積だが、法的問題を別にすれば地上の不動産事業よりはるかに軽やかに展開できる可能性がある。これを僕らは「浮動産価値」と呼んでいる。ヒューマンスケールを逸脱したタワーマンション街区にこのような自然発生的でアジア的とも屋台的とも言えるヴィレッジを挿入していくことは意味のある行為と思う。
このような都市水面に棲む「LIFE ON BOARD」という妄想からBPAの活動は始まっている。クルーズもマッピングもバージ船転用実験も断片的ながら水上生活への具体的なアクションの一つなのです。

そんなこんなで、立ち入り禁止水域が多く不本意であったが、建設中の巨大橋 東京港臨海大橋を大山総裁の解説付きで鑑賞しつつ帰路についた。日が短くなった。暗くなる前に戻らなくては。
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今回も横浜キャナルクルーズのリピーターの方が数多く来ていただけた。常連の一人で造船都市今治の船大工から船塊という船のお守りをもらってきた方がおり、BPAに寄贈いただいた。
また、ドボク系からも参加いただきありがとう
今回も大きなトラブルはなかったが、今後も無事故でスリリングな企画を実施していきたい。参加の皆様長時間ありがとうございました

以下参加いただいた方のblogを紹介させていただきます。
http://mechapanda.seesaa.net/article/134462480.html

http://d.hatena.ne.jp/tamura38/20091209/p1
http://ameblo.jp/tomo-2006/entry-10401037202.html
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by canalscape | 2009-12-14 00:49 | クルーズイベント
2009年 12月 13日

LIFE ON BOARD 東京低地クルーズ(深川ゼロメートル地帯#2)

前回の続きで、今回は【Bコース:E-BOAT大横川・西支川大島川・仙台堀川コース】紹介
こちらも午前中に開催し約2.5時間のE-BOATクルーズ。以前井出の勤めていた地域交流センターの繋がりで、長谷川さんや、浜田さんがセッティングしてくれた。特に浜田さんとはBPA結成されてが初めてBankART NYK「食と現代美術」というイベントに参加した時にもE-BOATを手伝ってもらった。その時以来の5年ぶりの再会、元気そうでなによりです。
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さてこちらのコース大島川水門でAコースゼンフリートから別れて極小水路へ、マニア的ハイライトは東京一低い茂森橋(AP2.3)の通過だ。潮は中潮の上げ潮、満潮1.5時間前に通過予定だ。さあどうなることやら。今回一番の人気であったBコース、もちろん水門の佐藤さんに対抗して茂森橋攻略に興奮してる輩は大山総裁や壁の杉浦さん等ごく少数で、ほとんどの参加者は軽やかなカヌーで、より水に近い視点から都市水面を感じたいという健全?な嗜好からだ。4年前僕は欠席したのだがBPAと海洋大で企画したクルーズの時はくぐれず引き返したらしい。今回一度下見をしたのだが、仙台堀川や帰りの大横川など単調な護岸が直線で延々と続くため結構飽きが来るかと心配していた。本当は旧中川や北十間川の方が楽しいんだけど、Aコースとの絡みがあるし・・・。そのくらい、ここらの水路は単調だ、散策路と桜並木があれば良い環境というバカの一つ覚えのような河川空間の作り方にはうんざりする。おまけに周辺建物は見事に団地とマンション、オフィスばかり。ごくたまに古い倉庫や古い鉄橋があるのが救いだ。そんな中でも西支川大島川は狭い上に不法係留船が連なっており、なかなか魅力的な運河だ。鉄橋も歴史的価値のあるものが多い。周辺は戸建の民家が多く、住環境と水面が割と近いのが魅力だ。しかし相変わらずのコンクリート護岸とアルミのフェンス。ご丁寧に護岸一皮をメンテナンス通路にしている。こんな可能性を秘めた水路を台無しにしてくれる。

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下見当日は、大潮のちょうど満潮少し後、茂森橋は見事に水没。さすがAP2.3だ、満潮時本当に30cmくらいしか隙間が無い。こんな橋本当にあるんですよ。イベント当日の潮は中潮満潮前。どんなものか・・・。しかし、他にコースは無いしやってもらうしかないな。
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当日、僕はAコースに乗るため、残念ながら成行きを共有出来なかったのだが、結果的にすれすれクリアー出来たとの報告。BPAメンバーから、やはり仙台堀川は単調できつかった、茂森橋をくぐるところで結構盛り上がったよと聞かされた。横浜や日本橋でもそうであったが、橋くぐりは老若男女結構盛り上がるのだ。橋通過後は和気あいあいと楽しく大横川水門までこぎ切ったとのこと。時間も間に合い本当に良かった。本当は2馬力ボートで伴走し、場合によっては曳航し写真もばっちり撮りたかったのだが、途中でエンスト。ちょっと残念。今回はE-BOATに乗った千葉大の小林君撮影の写真を提供いただいた。彼の写真は実に良質だ。最近はほぼ毎回乗船してくれている。船の魔力にはまったか?以下小林君実況写真。
混沌の西支川大島川、この先になにがあるのか。
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さあいよいよ茂森橋だ、レッツ・テイクオフ
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おバカな大人たちに子供もにんまり、攻略おめでとう。
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無事帰還、お疲れさまでした。
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参加者の皆様のblog紹介させていただきます。
http://blog.livedoor.jp/sohsai/archives/51620920.html
http://ameblo.jp/tomo-2006/entry-10400271055.html


追加告知:マニアパレルから茂森橋 A.P.+2.3 Tシャツが発売されるらしい購入希望者はこちらのサイト参照ください。舟好きしかわからないA.P表示がそそります。
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by canalscape | 2009-12-13 17:35 | クルーズイベント