2011年 06月 13日
御茶ノ水駅から秋葉原に向かう途中の昌平橋袂に高架下の倉庫をレストランに転用した施設があるのをご存知だろうか?JR東日本が場所を提供し、地元のホテル聚楽がオペレーターとしてレストランを Chinese Cafe、Cave Bar、和食、スペイン料理と4店舗運営しているようだ。各店舗は2階建てになっており、天井は高架のスケルトンのアーチがむき出しに見えている。奥に進むと隣接している神田川が一望でき、小さいながらもテラスが設置されている。テラスからは何重にも鉄道が交差する特徴ある神田川の渓谷や昭和的バラックの建築群を望むことが出来る絶好のロケーションである。 中央線の始発駅であった旧万世橋駅跡でアーチとレンガ造りで有名な高架下倉庫の一角。設計は東京駅の設計で有名な辰野金吾という大変素晴らしい都市資産に恵まれたロケーションなのです。しかしながら、お店のHPからはこれらの貴重な環境について積極的に説明されておらず、店舗構成も特徴を最大限生かしているとは言いがたくちょっと残念です。もっと川を感じられる設計は可能なのに。じつに惜しい。 そうは言っても一般的には十分素敵なお店ですが(笑) 余談だが、4月のよく晴れた気持のよい土曜日のランチ時、誰もテラスを使っていなかったので、一人でテラス席を指定して気持ちよさそうに食事してやった。そしたら昌平橋からそれを見た人たちが入店してきて後からぞろぞろテラスに出てきたぞ。誰も使ってないと躊躇するのか、それとも誰かが気分よさそうにしていると環境の良さに気がつくのか?定かではないが、外人だったら間違いなくテラスから席埋まるはずだけどな。日本人はまだまだテラスの使い方に消極的ですね。店員も客が指定しない限りテラス席に案内することはまず無いよね。 サービスも煩雑になるし、暑かったり寒かったり風があったり虫が飛んできたり時には匂うこともあり面倒なのだが、テラスに出るということは街や川に活気を与える最も効果的な行為の一つだと思うんですよね。この神田川にしても、観光船が通過するときは単純にテラスの人も船の人もテンションが上がると思うのだが。そんな訳でちょっと無理をしてでもテラスがあれば出ることを奨励したいのです。水辺のテラスが集客に繋がることが明らかになれば、川に面して店を構えるスタイルも定着してきます。街は僕らユーザーの行動が反映される時代になってきたのですから。積極的に川辺に出てツイートしよう! (下写真)2年ほど前から不定期の観光船が数多く見られるようになってきた。photo by @gonzke 現在、万世橋駅跡にあった交通博物館跡地が再開発されています。おそらく高架下倉庫も飲食店モールとして有効に使われるのだろうと思います。神田川に対しても大々的に開かれることを期待しましょう。神田川のにぎわいと、クルーズ船の盛り上がりが断然違ってくるはずです。
by canalscape
| 2011-06-13 00:31
| 水辺のレストラン
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