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2008年 12月 13日

工場夜景ジャングルクルーズに行った

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11月に夜景評論家の丸々もとおプロデュースの噂の工場夜景ジャングルクルーズに行った。予約がまったく取ない状況であったが、たまたま電話をかけるタイミングが良く、キャンセル席に遭遇した。この企画は工場観賞というより、夜景観賞という切り口で今年の6月より土日夕方の1本のみ実施されている。この事業、横浜では数少ない不定期航路許可事業の1つのようだ。申請から許可までの時間が相当短かったようだがジャッジ基準はどの辺にあるのか?要綱や法令にはもちろん書かれていない。官庁協議によりケースバイケースに判断される。許可を出すのは国土交通省運輸局だが、審査は市の港湾局、海上保安部など多岐に渡る。一度経験をしてみたいものだ。この企画、僕らが3月に実験クルーズを開催した後にメディアに登場し始めた。構想はもっと前からあったのだろうし今までこの手のクルーズが無かった方が不思議なくらいなので驚かないが、先を越された感は否めない。しかも照明評論家を旗頭にしているところが冴えている。


工場夜景ジャングルクルーズに行った_f0206739_22245219.jpgこのクルーズ、日没時に赤レンガ前の船着場から出航し約90分で京浜運河川崎火力発電所までの往復コース。船は40フィートほどのクルーザーだ。この船着場は公共桟橋ではなく、本企画主催のKMCと水上バスを運行しているポートサービスの共同出資による私設桟橋である。浮き桟橋なので、干潮時も安全に乗降できる。待合室は横浜の建築家 飯田善彦の設計でデザインだ。桟橋は2004年3月からあるが、相当な政治力と資金力がなければ私設桟橋など不可能と思う。不定期航路許可はこのあたりの力学が重要なのだろう。
今日のお客は30人くらい?子供はいなかったが、意外に年配の方の小集団や家族連れも多い。その他はやはり20代~40代のカップル、女子2人組がメインという感じ。あまり一眼レフの方がいなかったのが意外であったが、ここでも女性の二人組は多く、おそらく、メジャーマイナーに関わらずアートイベントやあらゆるエンターテイメントビジネスの中心客層なのだろうと改めて思った。マニアな雰囲気が全くなく、かなり広範囲な客層に浸透しているように感じた。乗船料は前払いであるため、雨天でもキャンセルはほとんど出ないという。料金も安いとはいえず、客側としてはかなりリスキーなツアーだが毎週満席のようだ。あまりに好調のため、真冬も実施するとのこと。旅行代理店の知人が言っていたが、旅行業界は今、大転換時代にあるらしい、軍港クルーズ同様時代の変容を感じられるツアーの一つではないかと思った。


工場夜景ジャングルクルーズに行った_f0206739_22251987.jpgさて、いよいよ乗船しウェルカムドリンクが配られる。緑色のオリジナルカクテルらしいが、ガラスのグラスで渡されると扱いが結構めんどくさい。僕はいつものセオリー通り後部オープンデッキのベンチを確保。景色は見やすいが、エンジン音がうるさく、解説がほとんど聴き取れない状況。解説は夜景検定だかを所得している方が延々と説明をしていたが、全く聞き取れず残念である。コースは脇道運河には2か所ほど入ってくれる。人気の東亜石油(左写真)の前も通るが、なぜか大師運河には入らないのが残念である。事業となると、各工場への撮影許可等必要なのかもしれない。浮島周辺ではフレアスタックが独特の雰囲気を醸し出しており、異世界に入り込んだようなトリップ感は味わえる。僕にとっては見慣れた風景なのだが、初めての人には相当なインパクトがあるのだろう。しかしながら、高速でガンガン走るためクリアな夜景写真を撮影するのは至難の業。高感度の粒子の粗さや、船の揺れによるブレを利用したアートっぽい写真として撮るのなら楽しめるかなと思う。今回は三脚を持参しておらず後悔。再度挑戦してみたい。
僕は、建築屋なので、広角高性能コンパクトカメラを愛用しているのですが、ボートからの撮影となると望遠一眼レフが欲しくなっちゃいますね。うまく撮れなかったが一応クルーズ風景をUPしておきます。次回は光のブレをうまく利用してみたい。

by canalscape | 2008-12-13 22:21 | 舟運・桟橋


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